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「公訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
アニー・コンスタンス・マンディーを浴槽の中で殺したという嫌疑であつた。彼に対して公訴を提起した王冠法曹(The Counsel bor the Crown)はボ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
一三一四年、バロア州(Valois)において、人を衝《つ》き殺した牛を被告として公訴を起したことがあるが、証人の取調、検事の論告、弁護士の弁論、すべて通常の裁判....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
五時三十分閉廷した」竹内被告をのぞく十一名の全被告が意見開陳にあたって、強力に、公訴取消しを要求した。その理由は、この事件の取調べは、検事側の威嚇と独断と術策に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
件ノ謝金ハ左ノ区別ニ従ウ 一、無罪ノ判決アリタルトキハ手数料ノ三倍トス 二、公訴棄却 免訴 刑ノ免除、又ハ執行猶予ノ裁判アリタルトキハ手数料ノ三倍トス 三....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
と周囲とに、無限の深さにおいて、権威、正理、判定せられたるもの、合法的良心、重罪公訴など、あらゆる星辰《せいしん》を持っていた。彼は秩序を擁護し、法律よりその雷....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
ういっしょく》で解決される。 法官らが、社会を保護するという名目のもとに、重罪公訴を保証するという名目のもとに、実例を示すという名目のもとに、ねこなで声で懇願....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
ここのくみ》に分ちて各組に三名ずつの弁護士を附し、さていよいよ廷は開かれぬ。先ず公訴状朗読の事ありしに、「これより先、磯山清兵衛《いそやませいべえ》は(中略)重....
嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
「犯人ノ性格、年齡及境遇並犯罪ノ情状及犯罪後ノ情況ニ因リ訴追ヲ必要トセザルトキハ公訴ヲ提起セザルコトヲ得」と規定するに至った。いわば「嘘」を公認した代りに「嘘つ....
虹の橋」より 著者:久生十蘭
一 北川千代は栃木刑務所で服役中の受刑者で、公訴の罪名は傷害致死、刑期は六年、二十八年の三月に確定し、小菅の東京拘置所から栃....
殺人狂の話」より 著者:浜尾四郎
なると狼のように飛び出して人をおそったのであった。 一八九八年、これらの事件は公訴の提起を見、十月二十六日にヴァッヘルは重罪裁判所で公に取調べられた。 被告....
清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
出版する自由がアメリカにはある。そしてその後ストーンがアメリカ官憲に捕えられたり公訴されたりしたという話は聞かない。そしてその朝鮮戦争はアメリカおよびアメリカ人....
「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
、著作権法第四十四条に所謂被害者でなく、被害者でない者の為した告訴は無効だから、公訴を棄却(有罪無罪を決する前の玄関払い)すると云うのである。 右の判決では、....
審判」より 著者:カフカフランツ
とだ。真に有効で論証力に富む願書というのは、後に被告の尋問をやっているうち個々の公訴事実とその理由とがはっきりと浮び上がるか、あるいは推測できるようになったとき....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
被疑者を直ぐ真犯人と考えるから悪いのです。否、われわれから云わせれば、既に検事が公訴を提起した後でも、被告人であるからというて直ちに犯人だと決して断言すべきでは....
死者の権利」より 著者:浜尾四郎
に立った事があります。この話はあの事件から出発しますが、あの時、須山春一に対して公訴を提起したのは即ちかくいう私であります。 事件そのものは極有りふれた珍しく....