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「公証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
「何か手懸りが見つかったかね」 「大した事もありませんが、こゝの主人は此頃時々公証役場へ出入しますよ。多分支倉に頼まれたのだろうと思います」 「公証人の名は分....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
共に、神道葬祭が復興することとなると、寺院は徳川幕府の初期以来保証されて来た戸籍公証の権利を侵さるるのみならず、宗門人別離脱者の増加は寺院の死活問題にも関する。....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の楽想は、抽象的で特徴がなく、苦心のみあって喜びのないものだった。それはまったく公証人的な芸術だった。クリストフは、フランス人らがブラームスを愛しないことを初め....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
からである。農夫、小作人、村の職人、つぎには、僧侶《そうりょ》、田舎《いなか》の公証人、などであって、しまいにその郡役所所在地に来て身を落ち着けたのであった。そ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
し必要な場合には、正確な尺度で見ることも同時にできるのだった。高遠な神秘主義と老公証人めいた策略とが、小気味よく混じり合ってる性質だった。彼女は人を支配する習癖....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
群衆は何事によらずその目的に到達せる者に、即座にしかも歓呼してこれを与える。ある公証人が代議士となり、ある似而非《えせ》コルネイユがティリダートを書き、ある宦官....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
爺さんの人がらを少しく述べることも有益になってくる。いったい彼は百姓であったが、公証人書記をしていたことがあった。そのために、彼の知恵には多少の訴訟癖が加わり、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
熱中し、指に緑青《ろくしょう》を染め、折半小作人や請作人を仕込み、代言人をよび、公証人を指揮し、弁護士をわずらわし、法官を訪れ、裁判を起こし、証書を作り、契約を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
lons batio.(符牒で話す) 画家―― mon rapin.(私の弟子)公証人―― mon saute-ruisseau.(私の弟子) 理髪師―― mo....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
略奪しに行った。その時第四の弾がきたが、それもまたそれた。ガヴローシュは歌った。公証人じゃ俺《おれ》はないんだ、 罪はヴォルテール、 俺は小鳥だ、小さな小鳥、 ....
土地に還る」より 著者:豊島与志雄
した。田中正子の眼でした。 田中正子は、笠井直吉と同じ隣組の中にいました。父は公証人役場に書記をしていて、家事や世事にはひどく冷淡な偏屈人だとのことでした。母....
家なき子」より 著者:楠山正雄
十六にならない。いちばん下はおしのむすめであった。 カトリーヌおばさんは、ある公証人のうちに乳母をしていたことがあるので、かの女はさっそくこの人を訪ねて相談を....
猫吉親方」より 著者:楠山正雄
、猫一ぴきだけしかありませんでした。さていよいよ財産を分けることになりましたが、公証人や役場の書記を呼ぶではなし、しごくむぞうさに、一ばん上のむすこが、風車をも....
狂人日記」より 著者:秋田滋
の死後、いつも彼が、重罪犯人の訴訟記録をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた公証人が、次のような、奇怪な書きものを見つけ出した。 それにはこんな題がついて....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
お見せいたさねばなりません。 あなたは奇跡について疑っていますね。しかし奇跡は公証せられた歴史的事実であって、作り話ではありません。近ごろ世界中の話題になって....