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「六つ時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六つ時の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
でいるどさくさまぎれの中で。ほとんど無警察にもひとしい町々の暗黒の中で。 暁の六つ時には浪士は残らず下諏訪を出立した。平出宿小休み、岡谷昼飯の予定で。あわただ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
孫たちにとりまかれながら七十一歳の生涯をその病床に終わった。それは八月四日、暮れ六つ時のことであった。 その夜のうちに、吉左衛門の遺骸は裏二階から母屋の奥の間....
斬られたさに」より 著者:夢野久作
の中の片側松原から聞こえて来た。小田原の手前一里足らず。文久三年三月の末に近い暮六つ時であった。 石月平馬はフット立止った。その邪悪な嘲笑に釣り寄せられるよう....
四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
田宮家は又断絶した。 小三郎は養父の二七日の日になって法事をしたところで、翌朝六つ時分になって庖厨に火を焼く者があった。それは五十ばかりの女であった。小三郎は....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
へ行かねばならなかった。宮寺の縁日や花見などにも私どもは度々出かけたが、しかし朝六つ時より早く外出する事は出来なかった。 その頃盛んな山王神田の祭などは、人が....