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六事
「六事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
の不確実など、寝耳に水であろう。天然なる厳粛の現実《リアリティ》の認識は、二・二
六事件の前夜にて終局、いまは、認識のいわば再認識、表現の時期である。叫びの朝であ....
「苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
。 × 関東地方一帯に珍らしい大雪が降った。その日に、二・二
六事件というものが起った。私は、ムッとした。どうしようと言うんだ。何をしようと言....
「さようなら」より 著者:田中英光
無数の犠牲者。或いは桜田烈士、中岡|艮一《こんいち》、甘粕大尉、五・一五や二・二
六事件の所謂《いわゆる》、志士たち。敢《あ》えて彼らに有島武郎、芥川、太宰さん等....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ある。作者はルネ・ジュグレで原名は「昇る朝日」らしい。二・二六の事件直前に二・二
六事件まがいの物語りを書いたので、予言が当ったといって騒がれているのだそうだ。芸....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
も大衆的な反感を呼び起こしたのだ。
この反ファッショ的潜行意識は決して二・二
六事件やその後始末に及んで姿を現わし始めたものではないのは勿論であって、三六年度....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
う点に就いては別に述べたいと思う)。 (一九三六) 6 不安の二種類 二・二
六事件が何かの意味で、進歩的な役割を持っているものだ、という考え方は今日、色々の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
いいだろう。 (一九三五・一二) 注=この展望は一部分見事に裏切られた。二・二
六事件の発生があったからだ。六〔次章〕参照。 六 三六年度思想界の回顧 三十....
「言いたい事と言わねばならない事と」より 著者:桐生悠々
生活権を奪われたのであった。決して愉快なこと、幸福なことではない。 私は二・二
六事件の如き不祥事件を見ざらんとするため、予め軍部に対して、また政府当局に対して....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
した。街には雪がつもっていた。その日、昭和十一年二月二十六日。血なまぐさい二・二
六事件の気配が、そのときはまだ、街には目立たず、街は静かな雪道だけであったような....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
終るんだ。政治小説みたいになる。但し敗ける時は総理は東条なんていないんで、二・二
六事件もない、全然モデルもなく全くのフィクション、たゞ事実なのは日本が敗けたとい....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
独占してしまうので、小さいものは手も足も出ないようにされてしまう。これが、二・二
六事件などの原因をなしたのではないかと思う。それかといって、この一、二の巨木をき....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
意志を最も印象的に無産党の進出に於て表示したる後|僅かに数日にして起こった二・二
六事件は、重要の地位にある数名の人物を襲撃し、遂に政変を惹起するに至った。 ....
「瘤」より 著者:犬田卯
際して、いかになんでも村長がいなくては……」という事だったが。 おりから二・二
六事件で、世は騒然たるものがあり、また村から大量の賭博犯人があがる、村議のうち中....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ることなくして発動するところの心性作用をいう。およそ、人に不覚作用の起こる原因に
六事情あり。一は習慣より生じ、一は眠息より生じ、一は意向、一は激動、一は疲労、一....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
体昨年(一九三六年)も上半期と下半期とでは大変な差があった。昨年の上半期は二・二
六事件を関門として著しく非常時的戒厳的準戦時的な波の高まった時期であった。併しそ....