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六体
「六体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六体の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
》は五尺ばかりの地蔵尊でした。 しかし、これがただ並べて置いてあるんではない。
六体ともに鼻は欠かれ、耳はそがれ、目、口、手足、いたるところ無数の傷を負って、あ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
な身体を持った異様な生き物の集団であることに気がついたのであった。その数は十五、
六体もあろうか。互いに犇きあいながら、そのたびにあの異様なシュウシュウシュウシュ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ために空間に浮いているように見える。それが間隔三四寸を隔てて次から次へと合わせて
六体在るのであるが、皆殆ど同じ姿勢の寝姿で、只違うのは、初めから終りへかけて姿が....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
え聞くに小野小町が工人に命じて作らしめたところ、六角の灯籠にしてその各面に地蔵尊
六体を彫む。一夜この六地蔵、木萱も眠る丑満つ時に脱け出でて池畔に相会し、久しい間....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
けだか夕暮だか分らないけれど、峨々たる巌を背にして、頭の丸い地蔵菩薩らしい像が五
六体、同じように合掌をして、立ち並んでいた。 轟々たる躁音は、どうやら、この巌....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
を解いていました。 ところで、私の考えでは、この百観音の中に、優れたものが五、
六体ある。それを撰り出そう。まずそれを撰り出すことが何よりも肝腎だ、とこう思いま....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
ず六人とも、ばたばたと死んだために、懺悔滅罪抜苦功徳のためとして、小さな石地蔵が
六体、……ちょうど、義経の――北国|落の時、足弱の卿の君が後れたのを、のびあがり....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
てござるのを、心の善い老人が見てお気の毒に思い、市へ売りに出て売れなかった笠を、
六体の石地蔵に着せ申して還って来る。そうするとその夜中に、家の外へ重い橇を曳いて....