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六度
「六度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の沙門と打ち合っても、勝てそうもないと思ったからでございましょう。鍛冶の小伜は五
六度竹馬を振りまわした後で、べそを掻いたまま、往来のまん中へ立ちすくんでしまいま....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
銭《ぜに》を擲《な》げては陰陽《いんよう》を定《さだ》める、――それがちょうど
六度続いた。お蓮《れん》はその穴銭の順序へ、心配そうな眼を注《そそ》いでいた。
....
「或る女」より 著者:有島武郎
ず倉地はかまれていた手を振りほどくと、いきなり葉子の頬《ほお》げたをひしひしと五
六度続けさまに平手《ひらて》で打った。葉子はそれがまた快かった。そのびりびりと神....
「星座」より 著者:有島武郎
きなかった。今度が二度目だ。二度行ったら三度行くだろう。三度行ったら四度、五度、
六度と度重なるだろう。どこからそんなことをする金が出てくるか。そのうちにすべての....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すくするために地球雰囲気の場合を例に取って考えてみよう。今地球表面の温度を摂氏一
六度(絶対温度の二八九度)とする。これは実際地球上の平均温度である。すると、リッ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
断をするな、と声をかけるべきか。 ◯今日は雨降りなれど、ちと気温上る。すなわち十
六度となる。昨日は十三度どまり。天候漸く恢復の兆あり。 ◯昨日は畠をこしらえ、加....
「春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
ろう。猟師の入る小屋なら大丈夫である。 四月なら吹雪さえしなければ、摂氏の零下
六度ぐらいで、大して下りはしない。小屋なら零度か一度ぐらいで楽に寝られる。 雪....
「火星探険」より 著者:海野十三
度の食事に、二倍ずつ食べないと、腹が減って目がまわっちまうぜ」 「なあに、一日に
六度食べればいいのさ」 「いや、そうはいかないぜ。夜が二十四時間もつづくんだろう....
「怪塔王」より 著者:海野十三
、地図のうえに、小浜機の位置をもとめてみますと、ついにわかりました。 北緯三十
六度、東経百四十四度! それが遭難機の位置になります。 そこは、犬吠埼からほ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
線局を経て東部防衛司令部に達した。―― 「○○無線局発。午前五時十五分、北緯三十
六度東経百四十三度ノ海上ニアル茨城県湊町在籍ノ鮪船第一|大徳丸ハ有力ナルS国軍用....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ある。 「ね、早く帰って来てネ。後生だから……」 とお千は杜の出勤の前に五度も
六度も同じことを繰返し云った。 「うん、大丈夫だ。早く帰ってくる。――」 そう....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
いたが、いかんともする事|叶わず、依然としてそのあッと云う体。 二度三度、五度
六度、やや有って息を吸取ったと見えましたが、お雪の体は死んだもののようになっては....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
から、剣ヶ峰というておく。忘れていた晴雨計を見ると、約二千六百五十米突、華氏五十
六度。 七 東穂高岳 六時、朝食を済し、右手の磧につき、最近の鞍部目的....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
はもちろん、五号文字もやや読み得るなり。当日の寒暖は昼間六十度以上、夜間五十五、
六度なるを覚ゆ。 二十四日、晴れ。午前十時、船トロンヘイム港に入る。その前後す....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
その上一俵出すと言つた。だが本家はまたその上に出た。源治はビツコ足をひいて五度も
六度も一里余の遠路を通いつづけたが、ついにそのせり合いに敗れ去つた。本家は十六才....