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六文銭
「六文銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六文銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
し立てりゃ、天下分け目の大いくさ、月は東に日は西に、沈めまいとて買うて出る、価は
六文銭の旗印、真田が城にひるがえりゃ、狸が泣いて猿めがわらう、わらえばエクボがア....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
田勢は遂に基次兼相の死を救うことが出来ず、伊達隊と会戦した。幸村槍を駢べて迎え、
六文銭の旌旗、甲冑、その他赤色を用いし甲州以来の真田の赤隊、山の如く敢て退かず。....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
置きてたまわり候え」と云った。 それから、庭に出て、白河原毛なる馬の逞しきに、
六文銭を金もて摺りたる鞍を置かせ、ゆらりと打跨り、五六度乗まわして、原に見せ、「....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
かわった司馬先生は、経かたびら、頭巾、さらし木綿の手甲《てっこう》脚絆をまとい、
六文銭を入れたふくろを首に、珠数を手に、樒《しきみ》の葉に埋まっている。四方流れ....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
った。文字花が「戻り橋」を一段語った。右女助《うめすけ》も若手で目をパチパチと「
六文銭」を聴かせてくれた。 思い出の、第三。 立花家橘之助は、今も六十近くを....
「世間師」より 著者:小栗風葉
らされた。それから、私を貢いでくれるその男は銭占屋というのだ。銭占判断といって、
六文銭で吉凶禍福を占うその次第書を、駿河半紙二切り六枚綴の小本に刷って、それを町....