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六月
「六月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
して見る気力もなく、黙然《もくねん》と坐っているよりほかはなかった。
(大正八年
六月)....
「冬」より 著者:芥川竜之介
ね。」
従姉は余り気のないように長火鉢の炭などを直していた。………
(昭和二年
六月四日)....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ゅうねんもの》である。場所は日比谷《ひびや》の陶陶亭《とうとうてい》の二階、時は
六月のある雨の夜、――勿論《もちろん》藤井のこういったのは、もうそろそろ我々の顔....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
あ、未来の天才はまだそれらの実の中に何人とも知らず眠っている。……
(大正十三年
六月)....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
よくなっているでしょう。どうかお子さんたちにもよろしく言って下さい。
(昭和二年
六月七日)....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
があって、伺いを立てに行ったと云う、それが抑々《そもそも》の発端なのです。何でも
六月の上旬ある日、新蔵はあの界隈《かいわい》に呉服屋を出している、商業学校時代の....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
が、一度負った呪は、世界滅却の日が来るまで、解かれない。現に彼が、千七百二十一年
六月二十二日、ムウニッヒの市《まち》に現れた事は、ホオルマイエルのタッシェン・ブ....
「或る女」より 著者:有島武郎
《とし》不相当にませた女と見るほうが勝手だったから。
それは恋によろしい若葉の
六月のある夕方《ゆうがた》だった。日本橋《にほんばし》の釘店《くぎだな》にある葉....
「或る女」より 著者:有島武郎
いていた新聞紙を物珍しいものに思ってざっと目をとおし始めた。
一面にはその年の
六月に伊藤《いとう》内閣と交迭してできた桂《かつら》内閣に対していろいろな注文を....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
よろめいた。
(四)
春の天気の順当であったのに反して、その年は
六月の初めから寒気と淫雨《いんう》とが北海道を襲って来た。旱魃《かんばつ》に饑饉....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
1 鼠 一等戦闘艦××の横須賀軍港へはいったのは
六月にはいったばかりだった。軍港を囲んだ山々はどれも皆雨のために煙っていた。元来....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
遊んでいました。父の椿岳が油絵を教ったのは、横浜にいましたワグマン(明治四十二年
六月『趣味』第四巻第六号)....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、それに噴火口に着いたのが夕方の七時半だったので、一段の壮観をほしいままにした。
六月にはテルニに行って、大瀑布の霧にうつれる虹を見たが、このとき虹の円形の全体を....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ものを見つけ出した。 それにはこんな題がついていた。 なぜか? 一八五一年
六月二十日―― 私は会議室から出た。私はブロンデルを死刑にした。彼はなぜ自分の....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
か分らないので、何時も用意して対峙すると云った様に深刻な場面がつづいた。その中に
六月五日に所謂暁の手入というのがあって第一次共産党事件の検挙が行われた。此の時に....