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六朝
「六朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
その実在いかんを疑った実在論者(二一)や、禅門のごとく清浄、絶対について談論した
六朝の清談家も無視することはできぬ。なかんずく、道教がシナ国民性の形成に寄与した....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
主人の「開会の辞」が終った後、第一の男は語る。 「唯今御主人から御説明がありました通り、今晩のお話は
六朝時代から始める筈で、わたくしがその前講を受持つことになりました。なんといって....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
い出すにとどめて置きます。右あらかじめお含み置きください」 白猿伝 梁(
六朝)の大同の末年、平南将軍|藺欽をつかわして南方を征討せしめた。その軍は桂林に....
「骨董」より 著者:幸田露伴
差支ない位だ。また金持はとかくに金が余って気の毒な運命に囚えられてるものだから、
六朝仏印度仏ぐらいでは済度されない故、夏殷周の頃の大古物、妲己の金盥に狐の毛が三....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通を選び出した目安というものが、支那の本場もよろしいが、秦漢《しんかん》だとか、
六朝《りくちょう》だとか、稚拙だか豪巧だか知らないが、あれはちょっと近寄れない。....
「怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
私は物を書く時、面白い構想が浮ばないとか、筋が纏まらないとかいうような場あいには、
六朝小説を出して読む。それは晋唐小説六十種で、当時の短篇を六十種集めた叢書である....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
一、この一巻は
六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の小説筆記の類から二百二十種の怪奇談を抄出した....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
るのも無意義であるというお説もございますので、皆様がたにお願い申しまして、遠くは
六朝時代より近くは前清に至るまでの有名な小説や筆記の類に拠って、時代を趁って順々....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、その孫の福信は少年時代に伯父行文につれられて奈良の都へのぼり聖武から桓武に至る
六朝に仕えたそうだ。伯父行文はなかなか味な詩人である。しかし福徳の系統は史書にも....
「書について」より 著者:高村光太郎
く毛孔の無いような字を書いているのが世上に滔々たる書匠である。 四 漢魏
六朝の碑碣の美はまことに深淵のように怖ろしく、又実にゆたかに意匠の妙を尽している....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ら来て居り、美に於ける精神の優位を語る根本の問題である。様式のみからいえば大陸の
六朝や隋の移入が目立ち、まだ土着自生の域に達していない。聖徳太子が法隆寺の建築其....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
世が乱れた。遠くは春秋戦国に始まって、秦ほろび、漢ほろび、つづいて三国、つづいて
六朝、唐はわずかに二百九十年の代を保ったが、その間にも兵乱は歇む時なく、さらに五....
「妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
れない。 時代の関係上、鎌倉時代の産物たる『今昔物語』その他は、主として漢魏、
六朝、唐、宋の怪談で、かの『捜神記』、『酉陽雑爼』、『宣室志』、『夷堅志』、など....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
西鶴や其蹟、三馬や京伝の文学ばかりを指すのではない、支那の屈原や司馬長卿、降って
六朝は本より唐宋以下の内容の空虚な、貧弱な、美くしい文字ばかりを聯べた文学に慊ら....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、いまだ興り得ない、精神の放蕩であった。私どもの祖先が、日本語の歌と同時に、漢魏
六朝の詩賦に魅せられ、それを真似うるようになるためには、そのような文化的感応と欲....