六条[語句情報] » 六条

「六条〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六条の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ではなかったものをと悔やみながら、疲れた足を引き摺ってとぼとぼと戻ろうとすると、六条の橋の袂で呼び止められた。 「烏帽子折りか。頼みたい」 振り返ると、それは....
鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
しばかり説明を加えておきたい。その当時、京の土地で公認の色町と認められているのは六条|柳町《やなぎちょう》の遊女屋ばかりで、その他の祇園《ぎおん》、西石垣、縄手....
間諜座事件」より 著者:海野十三
第三・コメディ・砂丘の家 ●ブルターニュ郊外の家 父親 ジャック六条 千春 第四・ダンス・エ・シャンソン ●ダンス(木製の人形)....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
縄付きの姿で、城外から勝家に対面させられている。権六は佐和山に、盛政(年三十)は六条河原に、各々斬られた。信孝(年二十六)も木曾川畔に自決して居る。清洲会議の外....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
る。 「幽霊なんて、話に聞いただけで、見たことがないから、信じられないや」 と六条君がいった。 「ぼくも信じないよ、幽霊だのお化けだの、そんなものが今の世の中....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
女探偵の悒鬱 「離魂の妻」事件で、検事六条子爵がさしのばしたあやしき情念燃ゆる手を、ともかくもきっぱりとふりきって帰京....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
のだ」 「えっ、『火の玉』少尉?」 といって、戸川中尉は眉を高くあげ、 「ああ六条のことですな。あの六条のやつは、こっちにいましたか」 戸川中尉は、少年のよ....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
て沈丁花が咲いて居る。日本の静かな朝。自分の家の小庭の手洗鉢の水流しのたゝきに五六条の白髪を落して、おさな顔のおみちばかりか自分も老の時期が来たのか。今宵かぎり....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
の風習の名残である。だから葵の上も源氏より年上であり、其外、最初の恋人と思われる六条|御息所も又年上である。源氏の若い頃の結婚生活はこうした気が置ける人ばかりが....
作画について」より 著者:上村松園
がもえ上って炎のようにやけつく形相を描いたものであります。 謡曲「葵の上」には六条御息女の生き霊が出て来ますが、あれからヒントを得て描いたもので、最初は「生き....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、能生、直江津――そのどこへ売られたのか、捜しようがなかったのです。 六人が、六条、皆赤い蛇に悩まさるる、熱の譫言を叫んだという、その、渠等に懲罰を給わった姫....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
以後の勅撰集に六十五首とられている。この間『詞花集』は天養元年、三十一歳のとき、六条|顕輔によって奏覧され、顕広の歌も一首とられている。 久安六年正月六日正五....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
緒を書上げたのは享保四年である。京都に於いてはこれよりも先二年、町奉行から天部・六条・北小路等の由緒を書き上げしめた。この年に提出した天部の由緒の控えは今も遺っ....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
関助・九郎助の二人が領主の命により、京都へ上って、従来の振合いを問い合せに来た。六条村年寄の留書に 今度備後国茶筅共と、我々共触方の義に付、出入に罷成り、則御地....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
今日が、あの女が行方不明になってから恰度何年目かの同じ日なんですの。亡くなられた六条松子夫人の命日に、夫人を崇拝している人達が集って、追悼会を開いたんです。その....