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「六種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
の錠剤。胃腸をこわさないように、ジアスターゼ。 これは、何。これは、何、と五、六種の薬品の説明を愛情こめてしてくれたのですが、しかし、この不幸な奥さんの愛情も....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。が、庁内きっての老練家だったし、ことに毒物鑑識にかけては、その方面の著述を五、六種持っているというほどで、無論|法水とも充分熟知の間柄だった。彼は座につくと無....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
蔵人は渋面を作り、「特効薬は目付からない。大黄、※莢、白牽子、鬱金、黄蓮、呉茱の六種、細抹にして早旦に飲む。今のところではこんなものだ。だがそのうち目付かるだろ....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ではない。 人間 なぜ? あゝなぜでございますか。 顔蔽いせる者 刑罰だ!(大地六種震動す) 人間 (地に倒れる) 顔蔽いせる者 (消ゆ) 舞台暗黒。暴風雨の音....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
子不語』の名をもって知られて居ります。なにしろ正編続編をあわせて三十四巻、一千十六種の説話を蒐集してあるという大作ですから、これから申し上げるのは、単にその片鱗....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
を失うものである。私は自己を救うためにこの憎悪を克服せねばならなかった。それには六種震動ともいうべき心の転回的努力を要した。そして今では彼女を憐れみ許す穏やかな....
地獄の使者」より 著者:海野十三
ました」といいたげに襟を正して、係官と共に小卓子の側に歩みよった。 「――料理が六種類に、飲科が五種類だ。サイフォンの中のソーダ水も忘れないで鑑識課へ廻すこと。....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
っている「牡丹燈籠」の怪談の原作である。 ここに編入されたものは、外国の怪談十六種、支那の怪談一種、その原著者はいずれも古今著名の人びとのみで、いちいちあらた....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
、私を、自分の前の空椅子へ招待するのに任せた。銀灰色の細毛の密生した彼の手首に、六種の色彩の大理石を金で繋いだ鎖が掛かっていた。その小さな大理石の一つは腕時計だ....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
れは「覆面算」である。いろいろなアルファベットが並んでいるが、これはもちろん二十六種の文字が並べてあるわけではなく、皆で十種しかない。つまりCMLQTPAINS....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
砂がき婆さんのいたころである。この砂がき婆さんは一目眇の小さな媼であったが、五、六種の色の粉末を袋に持っていて人だかりの前で、祐天和尚だの、信田の森だの、安珍清....
妖怪学」より 著者:井上円了
夢 九種 訪問に関したる夢 十六種 世間のありさまおよび出来事に関したる夢 九種 会合および饗応に関したる....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
、まず不覚の一般に起こる原因事情について一言せざるべからず。およそ不覚の起こるに六種の事情あり。第一は習慣より生じ、第二は意向より生じ、第三は疲労より生じ、第四....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
うち、スペイン語に属するもの百五十四種、イタリア語の分十四種、ドイツ語八種、英語六種、その他ロシア語、スウェーデン語、トルコ語等なりというを聞きて知るべし。教育....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
のネクタイ、艾いろの柔かなズボン吊、鼠いろのバンド、独逸製のケースにはいった五、六種の薬剤、爽かな麦稈帽、ソフトカラアにハンカチーフに絹の靴下。白麻のシャツに青....