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「六通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
の手紙は破って捨てて下さい。どうぞどうぞ許して下さい。これとそっくり同文の手紙、六通書いて六人の作家へ送った。なんといおうと、あなたは御自分の世界をもっている作....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
御参考のために、ここに引いておきます) これで主観客観の三対|併《あわ》せて、六通りの叙述の説明を済ましました。そこでこれだけ説明すればあらゆる文学書中に出て....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。試験部の、机の引出をみな引き出して、やっと試験表を三十通までみつけたが、あとの六通が見あたらない。あまり遅れてもと思って、足りないままで、副官の前へ持って出た....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
き、ある年はくさ草紙を見ていた。母はつぎものをする時もある、歌舞伎(芝居雑誌、二六通や水魚連《すいぎょれん》という連中から贈ってきた)の似顔絵を見ている事もある....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
十三円送ってお釣りをもらったと覚えています。二月分から九月分までのうつしで全部で六通です。大泉という人の公判調書二通が一番新しい分です。おや、ここに小さい字があ....
或る男の手記」より 著者:豊島与志雄
っと安心すると共に、また一方には不安にもなりながら、二階に上って、飜訳の原稿や五六通の書信を片付けたり、書棚の中の書物を並べ直したり、机の抽出の中のこまごました....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の作家ではないかと疑っていた。しかし彼の光栄に彼女は威圧された。そして彼から五、六通の書信をもらったことがあるので、その結果彼女にとっては、彼は明らかに当時の最....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
護衛者を身辺に附する約束をしたと信ずべき理由が我々の方にはあったのだから。我々は六通りの計画を立てていた。そのいずれをとることになるだろうかは、一々彼の行動次第....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
使者を差し向けて、一通二千円でひきかえる。いつも一通ずつだった。こうして大方十五六通は買い戻したであろう。生れたときから十一二まで乳母として附きそってくれた杉山....
次郎物語」より 著者:下村湖人
て書斎に行った。朝倉先生は机の上に巻紙をひろげてしきりに手紙を書いていた。もう五六通書きあげたらしく、封をしたのが机のすみに重ねてあった。次郎が敷居のすぐ近くに....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ら、この通りだ。」 次郎はいそいで電報に眼をとおした。おどろいたことには、十五六通の電報が、どれもこれも推薦団体からの志願取り消しの電報だった。志願者の数にし....
探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
いてい来たかね? 書生――はあ、五百通出した中《うち》で、出席の返事が三百三十六通と欠席の返事が五十二通とで、あとはまだ返事がまいりません。 健作――そうか....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あったので、わたしたちは急いで師団司令部へうけ取りにゆくと、岡本宛の分として五、六通の郵書とひと束の新聞紙とを渡された。新聞は二十日分ほどの嵩があったので、わた....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
と、十日位の間に二三通つづけて來ることがある。皆かなり長い。約十カ月位の間に十五六通の手紙をもらつた。 その中の十二三通を次ぎに掲げる。枚數にして百五十枚、或....
獄中通信」より 著者:戸坂潤
戸坂嵐子殿(十九年十二月十二日朝) 八日に手紙六通(老人3嵐子2イク子1)入手、進学の件など明らかとなり安心。――昭和の高等学....