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「六道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「尼提」より 著者:芥川竜之介
いる釈迦如来《しゃかにょらい》に違いなかったからである。 釈迦如来は勿論｜三界六道《さんがいろくどう》の教主《きょうしゅ》、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
御寺《みてら》御寺の、御仏《みほとけ》の御姿《みすがた》を拝むが好《よ》い。三界六道《さんがいろくどう》の教主、十方最勝《じっぽうさいしょう》、光明無量《こうみ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
歩くのですから、いよいよ捗取《はかど》らない。その日の八ツ半（午後三時）頃に青山六道の辻にさしかかりました。 六道の辻なぞと云うと、なんだか幽霊でも出そうな、....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は膨んだ腹をそのままに作り、他の二人には冥界の獄卒が着る衣裳を纏わせて、いわゆる六道図絵の多面像を作り上げたのでした」 とそういってから、杏丸の眼にチカッと嗤....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ッチとはやはりまた持ってはいらした。そして日本だと、星形の建物のまん中のいわゆる六道の辻から布団をかつがして行くのだが、ここではいずれも薄ぎたない寝まきのシャツ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
私は秋の期節になると近頃よくこんな事を考えさされるのである。 人は死ぬと、必ず六道の辻というところを通るべき筈になっているそうです。 私という人間が、ちょう....
「連環記」より 著者:幸田露伴
、消えて復起る。これも世の常、何の不思議も無いことである。しかし保胤は仏教の所謂六道の辻にも似た此辻の景色を見て居る間に、揚々たる人、※々たる人、営々｜汲々、戚....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
…やあ、蝋燭がひらひらする、どこから風が吹いて来るだ。これえ消したが最後、立処に六道の辻に迷うだて。南無阿弥陀仏、御坊様、まだかね。」 「ちょいと、」 「ひゃあ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
傍から言った。 「お前様も。死んだ迷児という事が、世の中にござりますかい。」 「六道の闇に迷えば、はて、迷児ではあるまいか。」 「や、そんなら、お前様方は、亡者....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
往来｜留の提灯はもう消したが、一筋、両側の家の戸を鎖した、寂しい町の真中に、六道の辻の通しるべに、鬼が植えた鉄棒のごとく標の残った、縁日果てた番町｜通。なだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ある時のこと、毎日｜晨朝諸々《じんちょうもろもろ》の定《じょう》に入《い》り、六道に遊化《ゆうげ》するという大菩薩《だいぼさつ》が、この峰――今でいう大菩薩の....
「「平家物語」ぬきほ（言文一致訳）」より 著者:作者不詳
の御歎はどなたも同じでございます。けれ共皆様は御様を化えさせられてしまいました。六道四生の道は別々でございますもの、貴女様もどの道へか行らっしゃって上様と同じ道....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
｜伯耆《ほうき》安綱の巻、十三如法闇夜の巻、十四お銀様の巻、十五慢心和尚の巻、十六道庵と鰡八の巻、十七黒業白業の巻、十八安房の国の巻、十九小名路の巻、二〇禹門三....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
智火に不祥を焼き、浄瑠璃の光を放ち、諸悪鬼神を摧滅して、一切の三悪趣苦悩を除き、六道四生、皆富貴延命を獲させ給え、得させ給え」 と、誦した。そして、少しずつ燃....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
衛門家の記録によると、空也上人が牢舎の囚人二十一人を申し受けて、七乞食、八乞食、六道の者というものを仕分け、掟を長吏に預けて、国々に置いたとある。いわゆる七乞食....