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「六郷川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六郷川の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
ぎ去ったと思われるころ、突然頭の中を引っかきまわすような激しい音を立てて、汽車は六郷川《ろくごうがわ》の鉄橋を渡り始めた。葉子は思わずぎょっとして夢からさめたよ....
二等車に乗る男」より 著者:豊島与志雄
い先々月のことです。私は鎌倉から汽車で東京へ帰る途中、彼女の姿を見かけたのです。六郷川の鉄橋のところを、あなたは度々通られたことがありますか……。それなら御存じ....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
宗匠は引受けて弁じ立てた。 そこへ早や一隻の荷足り船を漕いで、鰕取川の方から、六郷川尻の方へ廻って来るのが見えた。 「あれだな」と若殿が扇子で指した。 「左様....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
らざる処かへつて国貞が晩年(三代豊国)の作に優《まさ》れり。美人風俗画においても六郷川渡船三枚続《ろくごうがわわたしぶねさんまいつづき》の如き聊《いささ》か寛政....
日和下駄」より 著者:永井荷風
当ってまずこれを区別して見るに、第一は品川の海湾、第二は隅田川|中川《なかがわ》六郷川《ろくごうがわ》の如き天然の河流、第三は小石川の江戸川、神田の神田川、王子....
鰻の話」より 著者:北大路魯山人
の餌がある間はそこに留まっているが、食べつくしてしまうと、ふたたび他へ移行する。六郷川がよいとか、横浜|本牧がよいとかいうのは、以上の理由によるもので、どこそこ....
流言蜚語」より 著者:中谷宇吉郎
の坂下から馳《か》け上って来た。そして坂上でちょっと馬を止めて「唯今《ただいま》六郷川《ろくごうがわ》を挟んで彼我《ひが》交戦中であるが、何時《いつ》あの線が破....
ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
側の曳船を抜いて先頭を走っている。 灯台を右へ曲り、羽田沖を過ぎ、多摩川の下流六郷川の沖を過ぎた頃、真正面には、鶴見の工場地帯が待ち受けている。 製鉄会社日....