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「六韜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六韜の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ト形のワーレンホー、レーキ、シャヴル、草苅鎌、柴苅鎌など百姓の武器と、園芸書類の六韜三略と、種子と苗とを仕入れた。一反五|畝の内、宅地、杉林、櫟林を除いて正味一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
女王様を後見して、これを教育するの心がけを忘れない、ただ、その教育ぶりがあくまで六韜三略的《りくとうさんりゃくてき》であることが、この人の特徴になっている。美濃....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
島木さんに最後に会ったのは確か今年(大正十五年)の正月である。僕はその日の夕飯を斎藤さんの御馳走になり、六韜三略の話だの早発性痴呆の話だのをした。御馳走になった場所は外でもない。東京駅....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
奨励をもっておのれの時代を始めたのである。慶長四年(一五九九)の『孔子家語』、『六韜三略』の印行を初めとして、その後連年、『貞観政要』の刊行、古書の蒐集、駿府の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
小幡の軍学は浅薄なものだとか、甲州流などというが、あれは古くからある楠流や唐書の六韜を焼直して、でッち上げたいかがわしい兵学だとか、世間で悪声を放ったのが、門人....
三国志」より 著者:吉川英治
こに住んでいるのか」 「臨淮の東城(安徽省・東城)におります。――この人は、胸に六韜三略を蔵し、生れながら機謀に富み、しかも平常は実に温厚で、会えば春風に接する....
三国志」より 著者:吉川英治
字は孔明、また道号を臥龍先生と称して、上は天文に通じ、下は地理民情をよくさとり、六韜をそらんじ、三略を胸にたたみ、神算鬼謀、実に、世のつねの学徒や兵家ではありま....
三国志」より 著者:吉川英治
大きなものは、彼によってなされた兵学の進歩である。八陣の法そのほか、従来の孫呉や六韜にも著しい新味が顕わされ、それは後代の戦争様相にも劃期的な変革をもたらした。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
兵学の書も多かった。――かの有名な兵学者|大江匡房は家の祖である。大江家|伝襲の六韜、孫子などの兵書やら外来の蔵書が、彼の手に移っていたとしてもふしぎはない。或....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、この時親が胸中のもの、あらましは授けてあるが、さらに、かかる時に会したからは、六韜三略の奥義までも、ことごとく伝授してやろうものを、と」 「そうか」 かろく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
おう。おまえさんに謙遜するいわれはない」 「ですが、大江匡房の家書家統を継いで、六韜の奥義を究められたとか。ご高名は、この地方でも隠れはありません」 足立源五....