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兮
「兮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兮の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
敦としてそれ樸のごとく、曠としてそれ谷のごとく、渾としてそれ濁るがごとし。――予
兮若濁。(老子古之善為士章第十五)「予として」は前を見、後をおもんぱかるの意。「....
「運命」より 著者:幸田露伴
詞を為りて戮に就く。時に年四十六、詞に曰く、 |天降。 |奸臣得猶。 |忠臣発憤
兮血涙交流。 |以君
兮抑又何求。 |嗚呼哀哉
兮庶不。 廖※廖銘は孝孺の遺骸を拾....
「李陵」より 著者:中島敦
た。ただ、宴|酣《たけなわ》にして堪えかねて立上がり、舞いかつ歌うた。 径万里
兮度沙幕《ばんりをゆきすぎさばくをわたる》 為君将
兮奮匈奴《きみのためしょうとな....
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
ばかり鼻かむ 芭蕉《はせを》 芥子あまの小坊交りに打《うち》むれて 荷
兮《かけい》 おるゝはすのみたてる蓮の実 芭蕉《はせを》 このよう....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
境の足は猿ヶ馬場に掛った。今や影一つ、山の端に立つのである。 終南日色低平湾。神
兮長有有無間。 越の海は、雲の模様に隠れながら、青い糸の縫目を見せて、北国の山....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
明憶別離。――杜甫―― 桃花流水沓然去。別有天地非人間。――李白―― 帰去来
兮。と君は誘うのか。僕はすべての詩を拒否する。 *8 なべての、愛と....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
が蒼い顔をして沢畔に行吟していると、其所《そこ》へやって来た漁父が、「滄浪之水清
兮、可以濯吾纓。滄浪之水濁
兮、可以濯我足」と歌って諷刺した。この歌の意味は、「お....
「三国志」より 著者:吉川英治
抜いて、珠と散る燭の光を、一閃また一閃、打ち振りながら舞い出した。 大丈夫|処世
兮立功名 功名|既立
兮王業成 王業|成
兮四海清輝 四海|清
兮天下泰平 天下泰平|....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼もまた、雲箋を展べて、即興の詩句を書いた。そしてそれへ、 吾レ高台ニ独歩シテ
兮 俯シテ万里ノ山河ヲ観ル という二句まで書きかけたところへ、たちまち、一騎の....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
花|鸚鵡尾長の鳥軍 重五 しら髪いさむ越の独活苅 荷
兮 もしくはその第四の巻の、 流行来て撫子かざる正月に 杜国 つづ....