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共力
「共力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小公女」より 著者:菊池寛
いところへ、ラム・ダスが来て、不幸なあの子の話をしてくれたのさ。で、ラム・ダスと
共力して、あの子を助ける工夫をしたのだよ。子供だましのようなことだけれど、そんな....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
」 二人は相談をした。そうして大島司法主任には彼が不在だったと報告して、二人で
共力して遅くとも三日の中に彼を引き捕えてやろうと誓った。 いかに大胆な彼でも白....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
をきている。諸君のノスタルジイと合作して現れてくるのだ。つまり、諸君はすでに彼の
共力者(共犯者とは言わん。アロハは犯罪ではない)であるから。それゆえ諸君は、諸君....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
、しかし、素人の域を脱しない。だから、誰か演出の助手が必要だし、音楽家との密接な
共力の必要のことなど考えると、そういう人間関係の煩労に、考えただけでも堪えられな....
「窓」より 著者:鷹野つぎ
占められていた。一家の離散をあとに病児と共に入院してきた私には、現在息子と娘とが
共力して彼等の小さな家を支えていることが、容易ならぬ困難に想像された。自力で開拓....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
た。 吾々は米と麦とをたべて、日本の地の上に生活するのである。その主食物を各自の
共力で収穫することは何より愉快である。 在郷軍人が、現役兵の話を聞いて昔を偲《し....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
こと》を云い、互に瞞着《まんちゃく》しようと力《つと》めあうものの、しかし、双方
共力は牛角《ごかく》のしたたかものゆえ、優《まさり》もせず、劣《おとり》もせず、....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
リア解放のために有利に強力に転化せしめることであり、そのためにプロレタリアートの
共力者として農民との結合が急務であることなどを理解している。 久しぶりで彼を故....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
ェト同盟の全生産は国家計画部と最高経済会議とが中心となって生産組合、職業組合との
共力のもとに、年々計画的に行われて来ている。計画生産である。記念すべき一九一七年....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
わすことは大変困難です。体でしかあらわせない。私たちを貫く知慧のよろこび。意志の
共力の限りない柔軟さ。横溢して新鮮な燃える感覚。愛の動作は何と単純でしかも無限に....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は知れず、たとえどんな仲よい同胞にしろ自分の妻子をかかえ経済的波瀾の激しいとき、
共力するにしろ種《タネ》なしでいられては大分僻易らしいから。よい生活のためのプラ....
「書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
中流の、先ず心の楽しさを得たい為に、居心地よい家を作ろうとするような者は、此位の
共力が、決して不当なものではあるまいと思います。新らしい家と云うものが、ちっとも....
「日記」より 著者:宮本百合子
様に男子もそうして一層婦人に苦々しい思いをさせる。面白い仲間として、話し、笑い、
共力するだろう、が、外の娘と結婚する。Feminist を失っても womanh....
「日記」より 著者:宮本百合子
ェント」作品のみを読み、興深し。 あれが、一般に行われないのは、一つは日本人の
共力の乏しい点、表情、音楽的素養が一般に少い点にあるのではないか。所々、先生の旧....
「働く婦人の歌声」より 著者:宮本百合子
性たちは、社会的な集団の感覚で、あらゆる職場で働いている同性たちの生活への理解、
共力を新鮮に育てて行くべきであろう。そして、働く女性の強大な合唱によって、旧い習....