共存共栄[語句情報] »
共存共栄
「共存共栄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共存共栄の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火星探険」より 著者:海野十三
いに一層幸福になりたいという考えで、われわれはこっちへ来たのです」 「なるほど。
共存共栄ですね。それは結構です。われわれは皆、互いに力になり合わなければなりませ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ずかるものだ。之によって初めて、日支は北支部分に於て部分的に親善を加え、言葉通り
共存共栄の実を挙げ得ることになる。日本という先進国の眼の前で、資本主義化されねば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
康を殺《そ》いでいるのに、そうでもしなければ、仮りにも、こんな人間を、この人間の
共存共栄であるべき社会には生かしておけないはずなのに、それでも、なお不安なところ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は士農を理解することができないといたしましたならば、四海のうち、四民の間、どこに
共存共栄の地がございましょう……」 さてこそ、怖るべき饒舌が、これから始まるら....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
めねばならぬ所以であり、他人の天命を完うするとともに、自己の天命を完うするという
共存共栄の道が実践的には矛盾と撞著を生ずる故、その場合の行為選択の標準がなくては....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
少なくないであろう。それを思えば中村屋はまことにもったいない幸せである。こうして
共存共栄を願望すべき小売店として、一軒があまり大を成すことは考慮すべき問題ではな....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
東京だけでも十万戸もある個人商店が、各々その長所によって繁栄を続け、百貨店と共に
共存共栄の道を進んで往きたい希望であります。なお、この事に関して種々研究もありま....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
なんしろ安産の神様だ。戦争に負けたってビクともしないや。人類ある限り人類とともに
共存共栄しようという絶対的な神様なんだね。人類とともに、否、人類の苦痛とともに、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
女兵隊の様子を見るところだろう。あわよくばこの機会に女兵隊の気勢をくじいて、男女
共存共栄という方向に漸次転向してもらう。いっぺんは試みて敵の様子をうかがうだけの....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
第一号である。今年の春、塩ガマへ旅行したとき、塩ガマ神社の裏参道の登り口に神様と
共存共栄しているサフラン湯本舗のオヤジが、これもヘルプ型であった。もッとも彼は真....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、朝廷にあっては関東の出店役をなし、関東へ向っては朝廷の代弁者として、いわゆる
共存共栄の利を代々幕府とともにしてきたのだった。――いまさら北条の亡命者に、すげ....