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共有地
「共有地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共有地の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
場合は他地方にも聞き及ぶ旨を申し立て、その例として飛騨国、大野、吉城、益田の三郡
共有地、および美濃国は恵那郡、付知、川上、加子母の三か村が山地の方のことをも引き....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
作の暮しなんて……信じられねえ。 自分のところの例で見てもよ、俺達んところにも
共有地のことでごたごたがあったが、ああいうもんじゃなかった。成程、揉めた。ポリト....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
の林立。歩道画家。広場と芝生――夜門を閉めるのが公園・一晩じゅう明けはなしなのが
共有地――陽にやけた植民地の青年。雀。犬。老大木。 おぺら・ぐらす 六月....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
っともっとスピイドを出したまえ! 蟠踞する丘と玉突台のような牧場と。 部落。
共有地。 並木。 小市街。 無視する。 黙過する。 抹殺する。 やが....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
る土地はほとんどなく、道路は数が少なく、また狭く、主たる交通は水路によっている。
共有地もなければ、また大地主の怠慢や気迷や遊猟のために荒蕪に委ねられている土地も....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
流に独学したことは、そんなことよりもずっと大きな禍です。十五歳までというものは、
共有地の荒野を駆けめぐり、トーマス叔父の航海の本をしか読まなかったのですものね。....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ので、英蘭《イングランド》の教区税と同一の悪結果は及ぼさない。近年、教区に属する
共有地の多くが個人に分割されたが、これはもちろん、土壌を改良し人口を増加せしめる....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は、またはそれが絶対的に停止的であったとすら、考えるものはほとんどないであろう。
共有地や荒蕪地の囲込は確かに国の食物を増加する傾向があるが、しかし、
共有地の囲込....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
風吹けば倒れ、雨露に朽ちて、卒堵婆は絶えてあらざれど、傾きたるまま苔蒸すままに、
共有地の墓いまなお残りて、松の蔭の処々に数多く、春夏冬は人もこそ訪わね、盂蘭盆に....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
三|町歩とか四町歩とか、ちょうどふつうの家の屋根が二|戸葺けるだけの、萱の生える
共有地があるとする。それを家々から勝手にでて苅るならば、一戸はさておき半分の用に....