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共栄
「共栄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共栄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かすかな声」より 著者:太宰治
うな。だまって信じて、ついて行け。オアシスありと、人の言う。ロマンを信じ給え。「
共栄」を支持せよ。信ずべき道、他に無し。 甘さを軽蔑する事くらい容易な業は無い....
「火星探険」より 著者:海野十三
一層幸福になりたいという考えで、われわれはこっちへ来たのです」 「なるほど。共存
共栄ですね。それは結構です。われわれは皆、互いに力になり合わなければなりません。....
「地球要塞」より 著者:海野十三
つつ、聞き入っていたが、 「まあ、その辺で、話の筋は分った。いずれにしろ、大東亜
共栄圏を侵略しようという敵国の肚《はら》の中が、手にとるように分る。黒馬博士に、....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
るものだ。之によって初めて、日支は北支部分に於て部分的に親善を加え、言葉通り共存
共栄の実を挙げ得ることになる。日本という先進国の眼の前で、資本主義化されねばなら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
殺《そ》いでいるのに、そうでもしなければ、仮りにも、こんな人間を、この人間の共存
共栄であるべき社会には生かしておけないはずなのに、それでも、なお不安なところから....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
ばならぬ所以であり、他人の天命を完うするとともに、自己の天命を完うするという共存
共栄の道が実践的には矛盾と撞著を生ずる故、その場合の行為選択の標準がなくてはなら....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
くないであろう。それを思えば中村屋はまことにもったいない幸せである。こうして共存
共栄を願望すべき小売店として、一軒があまり大を成すことは考慮すべき問題ではなかろ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
だけでも十万戸もある個人商店が、各々その長所によって繁栄を続け、百貨店と共に共存
共栄の道を進んで往きたい希望であります。なお、この事に関して種々研究もありますが....
「荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
雪と雲表の中に崇高な天上の歓喜を感ずるように、外洋に向った荒磯にでて、南洋はるか
共栄圏の島々をかんじ、鵬程一万粁の海上を望んで、只一人怒濤の巌上に皇土を踏みしめ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
しろ安産の神様だ。戦争に負けたってビクともしないや。人類ある限り人類とともに共存
共栄しようという絶対的な神様なんだね。人類とともに、否、人類の苦痛とともに、かね....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
隊の様子を見るところだろう。あわよくばこの機会に女兵隊の気勢をくじいて、男女共存
共栄という方向に漸次転向してもらう。いっぺんは試みて敵の様子をうかがうだけの勇気....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
号である。今年の春、塩ガマへ旅行したとき、塩ガマ神社の裏参道の登り口に神様と共存
共栄しているサフラン湯本舗のオヤジが、これもヘルプ型であった。もッとも彼は真ッ昼....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
。しかしながら精神界に於ける勢力は、全世界を通じて三億五千万の信徒を有し我大東亜
共栄圏内にありても、大約二千万人の信徒を持っていることによって、尚その偉大性を保....
「中支遊記」より 著者:上村松園
変らぬ状態で続けている気持は、日本と支那とがいかにも近く考えられるのだった。東亜
共栄圏という文字が実にはっきり来るのである。 船が揚子江を上り、上海近くなると....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
「天勇」の横町といった、角に「金竜軒」という西洋料理のある横町、そのつぎの以前「
共栄館」の横町と呼ばれた、いまその角に「梅園」のある横町、右へとんで蕎麦屋の「万....