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「共沈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

共沈の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
二時近かった。夜更けの冷たい鋪道の上を、支那蕎麦屋の燈火が通っているきりで、二人共沈黙って白い肩掛を胸にあわせた。 酒屋の二階に上って行くと、たいさんはいな....
恩人」より 著者:豊島与志雄
その中にふみ込むと矗々と並び立った木立の下影には案外広濶な空地が開けていた。二人共沈黙のうちにその中を歩き廻った。 梢からちらちらと洩れる星影を頼りにほの暗い....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
舗道の上を、グルグル湯気にとりまかれた。支那蕎麦屋の灯が通おっているきりで、二人共沈黙って白い肩掛を胸にあわせた。 二階に上って行くと、たい子さんはいなくて、....