共涙[語句情報] » 共涙

「共涙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

共涙の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘇生」より 著者:豊島与志雄
は云った。「嬉しい!」と彼女はまた云った。二人の声は泣き声に震えていた。然し二人共涙は流さなかった。 ――それは殆んど名状し難い時間だった。二人の取り合った手....
溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
眼に一杯涙をためていた。 「おばかさんだね。泣く奴があるものか。」 そして二人共涙を流した。それから接吻した。 彼女は時々軽い咳をしていた。唇の中程にはいつ....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
んがしょんぼり煙草をふかしていた。 「入れ違いじゃったそうなのう……。」もう二人共涙である。 「いつ来た! 御飯たべた! お母さんは……」 矢つぎ早やの私の言....