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「共生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

共生の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
て来た出版業者は二三年以前までに仕事を抛り出して了ったものが沢山あった。希望閣・共生閣・鉄塔書院・其の他がそうだった。今年の一九三六年の初めまでに残った左翼的出....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
が、見えない内に漲っている彼は、ほんとによき父、よき良人らしい熱中さで、彼の裡に共生する幾つかの魂の悦びのために、励し、励まされて、仕事に勤しんだのである。 ....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
の商人が店借りして入り込んでいる気がする。どうしてこの洋品部が丸善に寄生あるいは共生しているかという疑問を出した時にP君はこんな事を言った。「書物は精神の外套で....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
きに働くものは本来愛ではない。男女、母子の間に愛が起こるのは両者が互いに接触し、共生することによって生ずるところの隣人の愛である。あたかも交渉なき二人の間よりも....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ウモフスキー『史的唯物論』(広島定吉訳)。 メドヴェージェフ編『史的唯物論』(共生閣訳)。 永田広志『唯物史観講話』。 プレハーノフ『史的一元論』(川内唯....
選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
議員の選挙権及び被選挙権すら持っておりません。私たちは自分の労力の結果を割いて公共生活のために納めている直接間接の租税がどのようにして全日本人の生活の幸福を増進....
学生と教養」より 著者:倉田百三
人間にはある。現在それが悲哀の表情であれば、自ら悲哀を感じる。これは他人の内生を共生すること、すなわち同情である。利他主義はこの同情という心理的事実にもとづくも....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
猛省して、再認識せねばならぬものである。われわれは具体的共同体、くになのである。共生ということの意味を生活体験的に考えるならば、必ず父母を基として、国土に及ばね....
学生と読書」より 著者:倉田百三
ような他人の労作の背後には人間共存の意識が横たわっているのであり、著者たちはその共生の意識から書を共存者へと贈ったものである。 したがって、書を読むとはかよう....
日記」より 著者:宮本百合子
と思われる。死の誘惑はどんづまりまでの道はさまざまでもそのつきあたりは一つだけれ共生の誘惑はどんづまりに近くなればなるほど複雑に意味深くなって行く。 二月二日(....
日記」より 著者:宮本百合子
だ。 が親に対しては思わない。Aは、私をデベロープするために生れた。幾十年もの共生、若し彼が先に死ぬようになことがあれば、其も、私の内容に何か新しい生命を吹込....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ましくて、そのような心で女を見ることは実に嫌悪すべきものと感ぜられます。私は私と共生することをせつに希む女と結婚し、そして妻とともに貞潔に志すべきではなかろうか....
『青丘雑記』を読む」より 著者:和辻哲郎
最も目につくことは個人の自覚の不足が指摘せられている点である。この不足のゆえに公共生活の訓練が不充分であり、従ってあらゆる都市の経営が根柢を欠いている。日本人は....