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「共白髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

共白髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
も灰神楽《はいかぐら》でも、その金で気楽な商売でもやって二人|末永《すえなご》う共白髪《ともしらが》まで暮そうやないか。いつまでもお前にヤトナさせとくのも可哀想....
野分」より 著者:夏目漱石
分《いちぶ》を与え、送り出す朋友《ほうゆう》にわが幸福の一分を与えて、残る幸福に共白髪《ともしらが》の長き末までを耽《ふけ》るべく、新らしいのである、また美くし....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
を秘密にして偕老同穴を誓っている。ビー子にはエイ子とシー子の事に就いて口を拭うて共白髪を誓う。シー子の前では又、お前こそ俺のいの一番のシー子さんだと言明する。い....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
さまがよう言わるる此の世のさまは、生者必滅、会者定離。たとえ表向き夫婦となって、共白髪まで添い遂げようとしても、無常の風に誘わるれば、たちまちあの世と此の世の距....
円朝花火」より 著者:正岡容
元治元年、圓朝二十六歳の夏だった。 「アラ葛ざくらなんか。じゃ、こっちの有信亭の共白髪《ともしらが》のほうがオツでさあね。ね、ほら、アーンと口をお開きなさいよ」....