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「共色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

共色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
立ったまま、向い合って湯をざぶざぶ腹の上へかけている。いい慰《なぐさ》みだ。双方共色の黒い点において間然《かんぜん》するところなきまでに発達している。この化物は....
河明り」より 著者:岡本かの子
慥らえて、手首まで覆っている肌襯衣のようなものだの、脛にぴっちりついている裾裏と共色の股引を穿いているのを異様に思った。私がそれ等に気がついたと見て取ると、娘は....
悲しめる心」より 著者:宮本百合子
とげる、そのために態度は随分粗野であった。 声なんかも荒く出来て居た。 けれ共色は白く髪は厚かった。粗野な一面には非常にデリケートな感情があって父親や兄達の....
M子」より 著者:宮本百合子
M子と云う。 年は私とそう違わない。 大柄な背の高い髪の毛の大変良い人だけれ共色の黒いのが欠点だと皆知ってるものが云って居る。 面長な極く古典的な面立がす....
魔都」より 著者:久生十蘭
年をおとりなさいますように」 と言ってとめは引取る。後には美人ただ一人、絨氈と共色《ともいろ》のふかふかとした長椅子《デイヴァン》の上に身を投げかけ、時計を眺....