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共進会
「共進会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共進会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
て、雑談の口を開きぬ。 「あなたはどちらまで? へい、金沢へ、なるほど、御同様に
共進会でございますか」 「さようさ、
共進会も見ようと思いますが、ほかに少し。……....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
銅と蛾眉を描いてやりたい眼と口とがぽっかりと現れて来る。 二三年前、O市に水産
共進会があって、その際、金牌を獲ち得たこの金魚の名品が試験所に寄附されて、大事に....
「家」より 著者:島崎藤村
長い廊下を往来していた。 森彦は旅舎の方で、看護する人達のことを心配していた。
共進会も終った頃で、二階には泊り客も少かった。部屋々々は風通しよく明けひろげてあ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
月、桜の真盛りに、福岡市の洲崎お台場の空地(今の女専所在地)で九州沖縄八県聯合の
共進会があった。頗る大規模の博覧会同様のものであった上に、日露戦争直後であったた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、教え子たちの筆に成るものが多いのですから、期せずしてこれは、地蔵を中心としての
共進会であり、展覧会であるようなことになります。 お祭の前には、その娘たちが、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たかもダーハムやサレーの牛が、絵入りロンドン・ニュースに写真を掲げられ、有角家畜
共進会において賞金を得たる牛と記入されながら、それを少しも知らないのと同じだった....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
というのは、将軍兼薔薇作りの名人だったジル・マックァサーのことで、汎アメリカ園芸
共進会に一等をとった蔓薔薇に恒例的に〈マックァサー将軍〉のタイトルを贈ることにな....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
は裸の赤ん坊の温気で重量器の磨き上げた真鍮の鎖が曇るストックホルムの優良児の奨励
共進会を思い出した。わずかな重量を増そうと量る前に腹一ぱい父親の命令で赤ん坊に乳....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
りました。 明治二十四年 東京美術協会「和美人」一等褒状 同年 全国絵画
共進会「美人観月」一等褒状 同 二十五年 京都春期絵画展覧会「美人納涼」一等褒状....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
供自慢である。そこで、あたしは村長を煽動して、現今仏蘭西で流行している「健康児童
共進会」を、この島で開催しようと思うのだ。そして、わが家の八人の子供を除く以外の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
難時代 開場期日――劇場の経営惨澹――観客ただ一人――明治劇壇の功労者――俳優の
共進会――『有喜世新聞』の劇評 番附と絵本 江戸以来の芝居番附消滅――歌舞伎座の....
「古い記憶を辿って」より 著者:上村松園
とか、〈雪中の松〉とかは、いまだにはっきりとした印象を残しています。 青年絵画
共進会の、海辺に童子がはだかでいる絵は、その筆力なり、裸体の表現などが、当時の私....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
て大変に当時評判どした。それをな、直写しさして貰いましてな……それから御殿に絵画
共進会があった時に〈牧童〉を出品されましたが、二人の牧童が一人は居眠り、一人は寝....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
とし。午後一時、神戸に入港す。大阪毎日新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に県下の
共進会ありというを聞きたれども、上陸せず。 三日(神武天皇祭)、雨終日やまず、....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、秀調、海老蔵、小団次、松助に、大阪方の璃寛、右団次を加えたる大一座にて、俳優の
共進会と称せらる。 ○十一月、猿若座にて沢村清十郎は名題に昇進し、四代目沢村源之....