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共鳴り
「共鳴り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共鳴りの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一つの芽生」より 著者:宮本百合子
んかく》を浮かせている静かな、ぬれた病院の中庭を眺めながら、自分は魂のささやかな
共鳴りを感じた。大変歌いたい心持になったけれども、適当な歌詞も声も持たない自分は....
「地は饒なり」より 著者:宮本百合子
ろしいくらい広い空間で、喧かましく鳴らされる。その響きに、自分の心も、フラフラと
共鳴りを感じたのではあるまいかということが、彼女にとっては非常な恥かしさである、....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
と自分の単調に※《あ》いたように、忽ちガアと慣れた調子を破り、凄じい、障子の紙の
共鳴りのする程の音を立てて、勢込んで何処へか行きそうにして、忽ち物に行当ったよう....