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「兵刃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵刃の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
れ得ず、いたずらに我が身終らば汝の父もまた喪わん事こそ気懸りなれといって、手許に兵刃がないからあり合せの乾いた茅葉で自ら頸を刎《は》ねると利剣で断《き》り割くご....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るものに似たり。さて真の接戦に参しては、その敏捷迅速なる動作、能く主人をして敵の兵刃を避けしむる手練その主の武芸に優るあり。かつて親《まのあた》りベダイ人を載せ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に群呼跳浪して至り、頭目胸項手足に攀縁《はんえん》す、袞《こん》して毛毬を成す、兵刃ありといえども、また施す所なし、往々死を致す〉。千疋猴が人を蒸し殺す山だ。露....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に刃あり、更に毒あるは禁ずべきも、刃も毒もなき物は禁術が利かぬと聞く。彼能くわが兵刃を禁ずれど必ず刃なき物を禁じ能わぬべしと、すなわち多く勁《つよ》い木の白棒を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が大いに乱るる時は、人民の生命財産が保証されないことも当然明白である。親しく身を兵刃の中に置くことは武士のつとめである。地方の人民は、この武士に兵糧軍費を提供し....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
る。されば古史の示すところ、敵に対するに多くは謀計を用い、正々堂々の陣を張って、兵刃を交えたという様な場合はまことに少い。これを後世の武士道より見れば、或いはい....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
は敵を滅ぼすことは出来ない。さりとて多く兵を動かせばこれ百姓の害である。なるべく兵刃に衂らずして、坐ながらにして目的を達したい」と仰せられております。同じ天皇が....