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兵役
「兵役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兵役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
やったら文句無しに出来ますわ。三高を途中でやめはったそうでんな。惜しいこっちゃ。
兵役は? ああ、なるほど、未だ十八、さよか」 勤務時間は午前九時から午後五時ま....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
更に積極的に国家の全能力を発揮し得るものに進歩するであろう。「戦争史大観」では、
兵役がフランス革命までの傭兵時代に於ては「職業」であったのに、フランス革命以後「....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のに充分な人達とは、お世辞にも、云えなかったが、壮年男子は、予備後備といわず補充
兵役にあるものまでが召集され、北満、極東方面に労農ロシア軍と戦い、或いはフィリッ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
帯地方の旅の苦みを書きつけてあったのなぞは殊に、私の心を引いた。老僧の子息さんは
兵役に服しているとかで、その人には私は逢ってみなかった。旧い朽ちかかったような寺....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
いうほどでもないので、その話から得るところといっては何もなかった。が、この男の、
兵役や戦争に対する峻烈な攻撃は、その身分がらずいぶん面白く聞いた。 「ヨーロッパ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
分の義務を守ったのだ。トゥリローニーさん、あなたには驚きましたな。先生、あなたは
兵役に就いておられたことがあったと思いますがな! もしフォンテノイでもそういう風....
「氷河」より 著者:黒島伝治
分の意志を苅りこまれ、たゞ一つの殺人器のようにこき使われた彼等は、すべての希望を
兵役の義務から解き放された後にかけている。彼等はまだ若いのだ。しかし、そのすべて....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
のである。太平洋戦争の始まつたとき、私は数へ年三十六だ。第二乙だから平時でもまだ
兵役の義務はあるので、それに私の地方の兵隊は辛抱づよくて日本でも優秀な部隊だとい....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
(この時分から伊藤は蒲田に移り住んでいたようである。)広島の野砲隊、三カ月の補充
兵役である。 入営の前夜、広島の盛り場で見送りにきた父と二人で活動写真を見た。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
は小倉の師団に転任させられた。少女もまた兄の赴任に随いて小倉へ行った。 鶴見は
兵役関係で父の郷里の本籍地へ行き、不合格を言い渡されてからもなお滞留していた。そ....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
を切って弓弦とし、又、あらゆる方面の、鉄を採集し、刀鎗の原料とし、奴隷を解放して
兵役に服せしめたり―― と、いう状態にまで立至った。 しかし、もう、この時に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に関したるものには、労役者保護会、婦女子保護会、寡婦、小児、老人、水夫、免役者(
兵役・懲役とも)、外国人、破船者、遭難者、牛馬等を保護救助する諸会あり。これみな....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
められず、何村の戸籍にも載っておらず、児童はもちろん小学校教育をも受けず、村民は
兵役の義務にも服せず、もちろん一銭の租税をも納めないで、全くの別世界であった。こ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
年の盆踊りのあった翌朝のことだったという。二歳のとき、当時は家系の跡つぎは鎮台(
兵役)をのがれる特典があったので、米二俵を持って遠縁の井上家の死籍相続人になった....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
集団生活と絶対服従の規律の前に屈伏させる一手段であるかも知れないが、しかし国民の
兵役に対する自覚が次第に立派なものに向上して来た今日では、その生活様式を国民生活....