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兵権
「兵権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兵権の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
止めとある。怒るまいことか、田沼侯は朝廷が幕府を辱かしめるもはなはだしいとして、
兵権政権は幕府に存するととなえ、あだかも一橋慶喜なぞは眼中にもないかのように、そ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
門を免除された。 何んという羅馬法王の権力ぞや! それにしても教権はあっても
兵権の無い彼が暴挙に近いこの超非常事件を断行し、羅馬法王の位置をして、皇帝の上遥....
「三国志」より 著者:吉川英治
子の儀仗さえ、尚父の出入の耀かしさには、見劣りがされた。 弟の董旻に、御林軍の
兵権を統べさせ、兄の子の董※を侍中として、宮中の枢機にすえてある。 みな彼の手....
「三国志」より 著者:吉川英治
なろうと、近時の形勢から推論して、 「まず、彼に先んじて、王必を刺し殺し、御林の
兵権をわれわれの手に収めてから、天子を擁して、急使を蜀へはしらせ、蜀の玄徳に天子....
「三国志」より 著者:吉川英治
などを整理する閑役に付けおかれ、兵馬のことにはお用いになりませんでした。もし彼に
兵権を附与せば、かえって、国家の害をなす者であるとの深い深い思し召からであります....
「三国志」より 著者:吉川英治
からも、上表がとどいていた。 (楊儀、姜維の徒が、丞相|薨ぜられるや、たちまち、
兵権を横奪して、乱を企てておるので、自分は彼らを討つ所存である) というのが魏....