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「兵站〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵站の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
っているのは、一層|可憐《かれん》な気がするのだった。 将軍を始め軍司令部や、兵站監部《へいたんかんぶ》の将校たちは、外国の従軍武官たちと、その後《うしろ》の....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ら》かに一人前一銭ずつと書いてある。 「此奴《こやつ》、狡猾《ずる》い奴だ」と、兵站《へいたん》係の衣水《いすい》子、眼玉を剥き出し、 「八人前八銭ではないか、....
一兵卒」より 著者:田山花袋
は行ってしまった。 渠はまた一人取り残された。海城から東煙台、甘泉堡、この次の兵站部所在地は新台子といって、まだ一里くらいある。そこまで行かなければ宿るべき家....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
属部隊のあとを追うて行く。重い脚を引きずって、銃や背嚢を持って終日歩き、ついに、兵站部の酒保の二階――たしかそうだったと思っている――で脚気衝心で死ぬ。そういう....
石狩川」より 著者:本庄陸男
に寇《あだ》するやも知れません、しかも、われら青二才が申すまでもなく、兵の強さは兵站部《へいたんぶ》の強さにある、その農を――ご承知でしょうか――長官は範を求め....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
極的な新しい原理の探究ではあったのだ。だがこの原理が、思想的抵抗線としての最後の兵站部たるマルクス主義から独立出来ると思い込んだのが、その一種抜き難いマヤカシ物....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぬ。百姓は、矢玉の間に命がけで立働くには及ばない代り、柔順に物を生産して、軍隊の兵站《へいたん》を補充しなければならない。万一、百姓を強くして、これに反抗の気を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぬ。百姓は、矢玉の間に命がけで立働くには及ばない代り、柔順に物を生産して、軍隊の兵站《へいたん》を補充しなければならない。万一、百姓を強くしてこれに反抗の気を蓄....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
の声とともに上陸すると、ローリイがいいました。 「ブルック先生が司令官で、ぼくが兵站総監、ほかのみんなは参謀です。それから、女のかたはお客さま、テントはみなさん....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
をひろげて、そしてスールトに言った、「みごとな将棋盤だ!」 夜来の雨のために、兵站部《へいたんぶ》はこね回された道路に足を取られて朝になってしか到着することが....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
あるか、数《すう》より推《お》せば、我が軍はとうてい北軍に比し難《がた》い。また兵站《へいたん》を考えれば、二日《ふつか》以後の食糧は、どこに求むべきか当てもつ....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
早稲田文学」に現れた、花袋の代表作の一つであろう。日露戦争の遼陽攻撃の前に於ける兵站部あたりの後方のことを取材している。戦地へいった一人の兵卒が病気のため、遼陽....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
) 次に昭和に入ってからのを数通載せます。 又寒くなり申候。日露戦役後に於ける兵站衛生作業のあらまし、奉天戦前後に於けるを当時の同僚安井氏の記したるを、頃日『....
二階から」より 著者:岡本綺堂
のは、蛙と騾馬との声であった。 蓋平に宿った晩には細雨が寂しく降っていた。私は兵站部の一室を仮りて、板の間に毛布を被って転がっていると、夜の十時頃であろう、だ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
遠征に対して、ベエコンは充分に成功だったとは認めないのである。「噂によれば伯爵は兵站総監たろうと望んでいるそうだが、それこそもっとも愚かな思いつきである。伯爵は....