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「兵糧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵糧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
》に入用《にゅうよう》のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵糧《ひょうろう》には、これも桃太郎の註文《ちゅうもん》通り、黍団子《きびだんご....
恩を返す話」より 著者:菊池寛
倉内膳正は、十二月十日の城攻めに、手痛き一揆の逆襲を受けて以来、力攻めを捨てて、兵糧攻めを企てた。が、それも、長くは続かなかった。十二月二十八日、江府から松平豆....
地球盗難」より 著者:海野十三
ラメルとが入っていた。佐々砲弾の心尽しだった。 大隅学士は、空中から投下された兵糧によって腹を充たした。そして元気に、夜の更けてゆくのを待った。 やがて人気....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
留守している士が三千余人は居る。長政と共に退却した者も三千余人は候うべし。其の上兵糧、玉薬は、年来貯えて乏しからず、半年や一年は持ちこらえ申すべし」と答えた。 ....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
勝々と答えるわけである。水軍へ対する軍令の一条に、 一、一夜陣の儀に候条、乗衆の兵糧つみ申すまじく候事。 とある。この厳島合戦は、元就の一夜陣として有名である....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
永禄元年二月には、義元に叛き信長に通じた寺部城主鈴木|重教を攻め、同じく四月には兵糧を大高城に入れた。 勿論、此頃には信長の方でも準備おさおさ怠りなく手配して....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
れ、一門の武将は後陣となり、我等三名は川を越えて対陣し、持久の策を採らば、我軍の兵糧に心配ないのに対して、敵軍は事を欠いて自ら退陣するであろう、と云った。跡部等....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
を与うべし、更に一手は長浜の町家に至り米一升、大豆一升宛を出さしめ、米は粥に煮て兵糧となし、大豆は秣として直ちに木の本の本陣に持ち来るべしとした。用意の周到にし....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
逃れ難くなったので、切腹して果てた。此夜、行長は諸将と会して進退を議したが、既に兵糧庫も焼れて居るし、鳳山からの援軍も来ない上は、一度京城へ退いて再挙するに如く....
島原の乱」より 著者:菊池寛
の攻撃は兵気を阻喪させたに違いない。 信綱は持久の策を執る決心をして居たから、兵糧米を充分に取寄せて諸軍に分った。二月初旬には、九州の諸大名も新手をもって来り....
真田幸村」より 著者:菊池寛
幸村は、屡々越前勢をなやましつつ、天王寺と一心寺との間の竜の丸に備えて士卒に、兵糧を使わせた。 幸村はここで一先ず息を抜いて、その暇に、明石|掃部助全登をし....
女客」より 著者:泉鏡花
な言であった。 「まさか、蚊に喰殺されたという話もない。そんな事より、恐るべきは兵糧でしたな。」 「そうだってねえ。今じゃ笑いばなしになったけれど。」 「余りそ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
さでございました。『明日は大楠山の巻狩りじゃ』などと布達が出ると、乗馬の手入れ、兵糧の準備、狩子の勢揃い、まるで戦争のような大騒ぎでございました。 そうそう風....
註文帳」より 著者:泉鏡花
かえしたが、言種が気に入ったい、総勢二十一人というのが昨日のこッた、竹の皮包の腰兵糧でもって巣鴨の養育院というのに出かけて、施のちょきちょきを遣ってさ、総がかり....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
上、公家の荘園の方にまで地頭という収税官を配置した。これは義経討伐のための臨時|兵糧米徴収を名として急に設置したものらしいが、それはそのまま恒久の制度となってし....