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兵革
「兵革〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兵革の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
あった将軍家光は既に薨じているが、未だ喪を発しないのだとか、この冬には両肥の国に
兵革疫病が起って、ただ天主を信ずる者|丈が身を全うし得るであろうとか、紛々たる流....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
偈等を受持し、読誦すれば、福寿を得ること思量すべからず。之を以て、天子念ずれば、
兵革、災難、国裡に入らず。庶人念ずれば、疾疫、癘気、家中に入らず。惑を断ち、祥を....
「三国志」より 著者:吉川英治
熟せず、病人病馬は続出し、冬期の兵糧もはなはだ心もとなかった。 ところへ、この
兵革をうけたので、それも士気の振わない一因だった。――で、楊大将の考えとしては、....
「三国志」より 著者:吉川英治
も、冀北の強大は、普通ならここ二代や三代で亡ぶものではありません。しかし、外には
兵革に敗れ、内には賢臣みな誅せられ、あげくの果て、世嗣の位置をめぐって骨肉たがい....
「三国志」より 著者:吉川英治
って、 「ありません。――が蜀はよく文治と道義によって治まり、今日までのところ、
兵革の必要はなかったのです。貴国の如くには」 と、答えた。 またしても、曹操....
「三国志」より 著者:吉川英治
せん」 「善い哉、趙雲の言」と、孔明もともに云った。 「蜀の民は、久しい悪政と、
兵革の乱に、ひどく疲れています。いま田宅を彼らに返し、業を励ませば、たちまち賦税....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に今日あることを予言していた人だった。そして山荘へ集まり寄る若者たちに、来るべき
兵革を説いて、心の武装を植えつけていた時親でもある。かならずここにいても、大勢を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へ移っていた。国府も守りきれなくなったのだ。 みちのくの天地も、中央の余波から
兵革のやむときはなかった。四方に蜂起する兇徒のなかにあって、顕家は、 「ああ都へ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
・三) 凧々々良い子悪い子なかりけり * 時間的に観ると、首都の
兵革も、さいごは一旬のまに過ぎない。平家都落ちと木曾の入れ代りなど、一夜のうちだ....