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「其の他〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

其の他の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ないと思われるは辛いけれど最早立ち上らぬ訳に行かぬ、秀子を保護したい一心で、殆ど其の他の事は打ち忘れて秀子の前へ立ち上った、権田も秀子を追う様にして茲へ来た、硝....
赤外線男」より 著者:海野十三
のだ。いくら独り歩きをさせてある妹だからといって、顔面が粉砕してはいるが、身体の其の他の部分に何か見覚えの特徴があったろうし、また衣類や所持品が同じだといっても....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
が脱ぎ捨てられてあったが、その外に何のため使用したか長い麻縄が遺棄されてあった。其の他に持ちものはない。屍体は即日解剖に附せられたが、この男の死因は主として飢餓....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る。 かくて建国三千年、わが国最初の降伏事態発生す。 ◯この日雨雲低く、B29其の他百数十機、頭上すれすれに、ぶんぶん飛びまわる。 ◯サイパン放送局の祝賀音楽....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
法では彼らを矯正する見込みはない。したがって、教師の側でも非常手段として、引廻し其の他の厳刑を案出したのかも知れない。 教師はみな羽織袴または洋服であったが、....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
織田勢の方は、もっと苦戦であった。浅井方の第一陣、磯野丹波守は勇猛無双の大将だ。其の他之に従う高宮三河守、大野木大和守その他、何れも武勇の士である。元来浅井軍は....
小田原陣」より 著者:菊池寛
の松原を眺めて、 諸人の立帰りつゝ見るとてや、関に向へる三保の松原 と詠んだ。其の他沢山に歌を作って居るが、其の先鋒諸隊に対する、厳重な訓令は怠らなかった。殊....
科学時潮」より 著者:海野十三
遠鏡で覗いた者の話によると、人間の白骨ばかりでなく、時々|紛れ込んで来る熊や鹿や其の他の動物の屍や骨が夥しく死の谷の中に散見するそうである。 この死の谷の不可....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
よそ声の出し方、声の性質が違うものです。必ずしも、どっちが立派だとは云えません。其の他の条件が加わりますから。しかし、違うことは、それだけで違う。男の場合でもそ....
キド効果」より 著者:海野十三
係のあった残りの三十六人について測定した曲線にも、少しずつ現れているのだ。わしが其の他に測定したものにも大抵K興奮の隆起がでている。つまり結論はこうだ。『人間は....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
ば必ず一人を殪すに似たり。実に、思えば思う程、男らしき釣なり。 その代り、釣具其の他に対する注意も。鈎をおろすに方りて、大事とること総て此の如くなれば、一旦懸....
渋温泉の秋」より 著者:小川未明
感じがせられた。 渋には、まだしも物売る店がある。郵便局がある。理髪店がある。其の他いろんな店がある。これに較べると上林は淋しい。宿屋が二三軒あるばかりである....
人間性の深奥に立って」より 著者:小川未明
私は学校教育と云うものに就ては、現在の状況からすると小学校のそれに最も重きを置く。それは今日の状態にあっては大学及び其の他の専門学校と云うものは殆んど民衆にとってはこれと云う貢献がないと信ずるから....
わが町」より 著者:織田作之助
度四分ノ三という約束の量も疑わしい。副食物は牛肉又は豚肉半斤、魚肉半斤、玉葱又は其の他の野菜若干量という約束のところを、二三尾の小鰯に、十日に一度、茄子が添えら....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ことは柳田國男君の『郷土研究』(三巻二号「山荘太夫考」、四巻二号「唱門師の話」、其の他)にはなはだ多く引用せられてあるから、願わくはそれについてみていただきたい....