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其の癖
「其の癖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其の癖の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
、今度ので十二人だてえます」 金「あの人は子福者《こぶくしゃ》だのう」 蓮「
其の癖お内儀さんは痩ぎすで子は無さそうだのに」 金「お前《めえ》などはポッチャ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
が、何しろ何代も続いた丸部家が、後から後からと建て足した者で座敷の数は仲々多く、
其の癖座敷と座敷との関係などが余り旨く出来て居無くて、何の為だか訳が分らぬ室など....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ングやロブ・ロイやアンドルウ・フェアサーヴィスなどを。蒼白い、ひよわな少年の頃の
其の癖が未だに抜けきらない。というよりも、哀れな大小説家R・L・S・氏は斯うした....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
音。 白い帽子を手に取って姿鏡の前に立って自分の映像に上機嫌に挨拶して新吉は、
其の癖やはり内心いくらか憂鬱を曳きながら部屋を出た。入口の門番の窓には誰も居なく....
「梅若七兵衞」より 著者:三遊亭円朝
ん。お大名から呼びに来ても往きません。贔屓のお屋敷から迎いを受けても参りません。
其の癖随分贅沢を致しますから段々|貧に迫りますので、御新造が心配をいたします。な....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
して居りますから、 同心「やア亥太郎が始めて泣きやアがったぜ、大きな口だなア、
其の癖手放しで泣いて居やがらア、アッハヽハヽ、さア/\もう宜かろう」 亥「えゝ....
「陳情書」より 著者:西尾正
出来ました。案の定男は、相手の顔から些《いささか》の好色的な影も逃すまじとの鋭い
其の癖如才無い眼付きで、先生、十七八の素人は如何です?――と切り出して参りました....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ら薬を付けても癒りませんので困ります」 鹽「誠に草鞋喰と云うものは悪いものでな、
其の癖山道は歩きつけていたが、平地は却って草臥るというのは何ういうものだろう、こ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
見えるぐらいだのに、旦那さまのお死骸が何処を探しても知れねえというのは不思議で、
其の癖出なくっても宜い百姓の清助の死骸ばかり揚ったから、私は何うも何んだか水を見....