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其の筈
「其の筈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其の筈の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
森「台所へ来いよ/\」 と森松は懊《じ》れこんでいくらいっても動きません。
其の筈で森松などから見ると三十段も上手《うわて》の悪党でござりますから、長手の火....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
次お前気が違ったのかよ」 勘「だって本気です、七輪の火がおこらねえが」 女「
其の筈よ猫の尻を煽《あお》いでるぜ」 勘「シヽヽ猫め彼方《あっち》へ行《ゆ》け....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
秀子がアア心配する所を見るとアノ手帳には余ほど詳しく書いて有ったに違いない、夫も
其の筈よ、一寸と茲へ登って来た許りの余ですらも是だけ発明するのだから、久しい以前....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
しい別嬪で、他から嫁に貰いたいと云い込んでも、一人娘ゆえ上げられないと云う。尤も
其の筈で、出が宜しい。これは津山の御城主、其の頃|松平越後守様の御家来|遠山龜右....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
した。 由「私ア本当に命が三年ばかし縮まったよ」 茂「男でさえ不気味だもの、
其の筈だ」 由「大屋さんは平気だねえ」 茂「そうサ、自分が調べられるのじゃア....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
しおらしく外へ出たくない、芝居へ往くのは勿体ない、旨い物は喰べませんと云ったのは
其の筈だ、汝はお尋ねもので外へ出る事が出来ねえ、日向見のお瀧と云う日蔭の身の上と....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ました駕籠の跡を追掛けてまいりましたが、いくら往きましても姿が見えませぬ。それも
其の筈道が違いますので、駕籠は五六間先へ下すや否や、待伏して居りました一人の盗賊....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
に折れ更に左に曲ると、カムパニールの下に出る。近づけば近づく程高く見える。それも
其の筈だ。よく晴れた日には海を隔てたサンフランシスコからでも、バークレーの緑の丘....