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其の道
「其の道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其の道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》は富五郎はバッサリ切った音を聞いて、直《すぐ》に家《うち》へ駈けて行《ゆ》く、
其の道すがら茨《いばら》か何かで態《わざ》と蚯蚓腫《みみずば》れの傷を拵《こしら....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
何等かの連絡がある者と思ったかも知れぬ。
第三十三回 千円の懸賞
森探偵は
其の道に掛けては評判の老練家ゆえ、余の刺された件に就いてもお浦の消滅した件に就い....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
じ得ないという面持で云った。「いくら日本人が堕落をしていたって、要路の高官とか、
其の道の権威とか言われる連中が、そうむざむざ敵国の云うことをきくわけはないじゃあ....
「運命」より 著者:幸田露伴
と謂ふ勿れ、 後に 万世あり。 又|嘗て紙の銘を為る。曰く、 之を以て言を立つ、
其の道を載せんを欲す。 之を以て事を記す、其の民を利せんを欲す。 之を以て教を施....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
賭《か》ける以外に、救いのないことを、良く知っていた。緑酒と脂粉の席の間からも、
其の道が、常に耿々《こうこう》と、ヤコブの砂漠で夢見た光の梯子《はしご》の様に高....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
めはないが、仏の云うた事じゃアから喰わぬ事に斯う絶って居るが、喰うたからって何も
其の道に違うてえ訳ではないのよ」 七「然うでしょうね、これは然うでしょう、些とは....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
るものは、初めてみのる自身の力となって来た。」 作家としての田村俊子は、現実に
其の道を歩いたのであった。そして、婦人作家として、文学の上にも経済の上にも独立し....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
に、其の機会を多数に、多種に拡張し保護する権能が要求されるのでございます。私共は
其の道程にのみ終始するべきではございません。使用すべき権能に使用されてはなりませ....
「追憶」より 著者:宮本百合子
居た。 幅が狭い上に梢で遮ぎられた日光がよく差し透さないので、所々に苔の生えた
其の道を弱いたどたどしい二人が登り切るのはなかなか大した事であった。 只何かの....
「狸と俳人」より 著者:田中貢太郎
を鹿鳴と云って和歌をよくし俳句をよくした。殊に俳句の方では其の比なかなか有名で、
其の道の人びとの間では、一風変ったところのある俳人として知られていた。 庄造は....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
諸役人|衆の女中の結い方、御城中並びに御三家とも少しずつ区別があると申す事|故、
其の道の者に鑑定致させたる処、よく出来ては居るものゝ御殿風ではないという、察する....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ある。 若し民衆が第二の紳士閥となって、それと同じように其の享楽は粗雑であり、
其の道徳は偽善であり、そして紳士閥と同じような愚鈍な無感覚なものになるのなら、吾....
「鰯」より 著者:岩本素白
手前の道を左へ曲って、水の狭い、多少石などある川沿いの道が梅園への道である。もう
其の道にはちらほら映えて居る。その花の下に新しい木の箱を置いて、中に鰯の鱗の青々....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
栗色革、裏は浅桐絹の切をつけ、紫紐は一尺九寸でございましたと存じます」 小「成程
其の道とは申しながら詳しく存じて居るのう、それに付今一度取寄せる様にとの仰せゆえ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
則ち国を治め、天子是を学び給へば即ち天下を治め給ふ。庶民より王侯君子にいたる総て
其の道たるや一 それはそうと私は今、武蔵塚で話しかけられたまったく不見不識の三....