其処許[語句情報] »
其処許
「其処許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其処許の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義人の姿」より 著者:田中貢太郎
なると、重い罪科でござるから、一命はもとより無いものと思わねばならんが、もともと
其処許《そこもと》は、他国におられて、六之丞殿と同腹でないと云うことが判っておる....
「八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
が不孝じゃ、不義に陥ろうとしているところを、陥らせまいと思うて諌めておるのじゃ、
其処許のような無道人に阿諛を云われて、人の道を踏はずそうとしているところを、はず....
「人面瘡物語」より 著者:田中貢太郎
来の患いで、見らるるとおり衰え果てて、世にあるのも今年ばかりと覚悟したところで、
其処許が都に登らるる風聞があったから、舞の一手を所望して、此の世の思出にしたいと....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
二人の方へ振り返った。 成程彼の言う通り、殆ど崖の縁近く凡そ六坪位いの地面が、
其処許りは芝草に覆われないで、潮風に湿気を帯んだ黒っぽい砂地を現わしていた。砂地....