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其向
「其向〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其向の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
いて、可なり大きな川が流れてゐた。それから先きは丘上りに、段々高くなつて行つて、
其向うを劃つてゐるのは、襞の多い屏風のやうな連山だつた。その山々の頂は斜に洩れた....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
往った女中が、井を覗いたら芥だらけ虫だらけでございます、と顔を蹙めて帰って来た。
其向う隣の家に往ったら、其処の息子が、此家の水はそれは好い水で、演習行軍に来る兵....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
》になる、見えなくなる。もうプラットフォームを出離れて、白ペンキの低い柵が走る、
其向うの後向《うしろむ》きの二階家が走る、平屋が走る。片側町《かたかわまち》にな....