其面影[語句情報] » 其面影

「其面影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

其面影の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私は懐疑派だ」より 著者:二葉亭四迷
ったからだ。その意《つもり》ではなかったのが、どうしても諷刺になって了った。 「其面影」の時には生人形を拵えるというのが自分で付けた註文で、もともと人間を活かそ....
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
が始まると云うので私は日本に帰って、今の朝日新聞社に入社した。そして奉公として「其面影」や「平凡」なぞを書いて、大分また文壇に近付いては来たが、さりとて文学者に....
長谷川君と余」より 著者:夏目漱石
と余とはこの引越のためますます縁が遠くなってしまった。その代り君の著作にかかる「其面影《そのおもかげ》」を買って来て読んだ。そうして大いに感服した。(ある意味か....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
読んで足らず、手ずから写したものだ。其後「血笑記」を除く外、翻訳物は大抵見た。「其面影」はあまり面白いとも思わなかった。「平凡」は新聞で半分から先きを見た。浮雲....
生活者としての成長」より 著者:宮本百合子
リ、ゴーリキイ、ガルシン、アンドレーエフなどの作品を翻訳紹介しつつ三十九年には「其面影」四十年には「平凡」と創作の業績を重ねながら、目前の日本文学一般がおくれて....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
退引ならぬ義理ずくめに余儀なくさしたのが明治三十九年の秋から『朝日』に連載した『其面影』であった。続いて翌年の十月は『平凡』を続載して二葉亭の最後の文藻を輝かし....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
窮所を外れて自分の思う坪に陥ったのが一つもなかったのは褒められても淋しかった。『其面影』や『平凡』は苦辛したといっても二葉亭としては米銭の方便であって真剣でなか....