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「具申〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

具申の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
ば感じられるほど、なんだか恐ろしくなってきた。僕は事件に深入りしないうちに上司へ具申して、身の潔白を立てようと思ったのであった。 そこで僕は、萎縮しきった浅間....
丹下左膳」より 著者:林不忘
部分も大々的につくろいをほどこさねばならぬ時期が来たことを知り、ただちに江戸表へ具申して、そこで、あの、城中大広間の金魚|籤《くじ》となり、そのときの造営奉行を....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
皇の身体に対する罪との存否であった。委員会はこれを予決問題としてその意見を政府に具申したところ、十一年二月二十七日に至り、総裁伊藤博文氏は、外国人に関する条規は....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ういう奥地にはいるには費用が不足していた。膝を屈し、恥をさらけだして、その事情も具申しなければならなかった。「そもそも私ことは、旧禄一万五千石のところ、当時六十....
火薬船」より 著者:海野十三
体どうしたのであろうか。彼は、前から退船の意志をもっていた。その理由は、虎船長に具申したたびに、後にしろとかたづけられてしまったが、彼の真意は、駆逐艦松風の臨検....
社会時評」より 著者:戸坂潤
処分は特別な場合なるを以て前例とせず、今後教授の進退は教授会の決議によって総長の具申を以て行う」というのである。滝川教授の場合を前例にされては耐らないが、之を特....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る由を承り候まま、あえて娘をつかわして、この冬季にあっても食も火もなき困窮の状を具申いたさせ候。何とぞ今度の戯曲並びに今後の作を貴下にささげんとの微意を御受け下....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ら、これらのことはすぐ奉行所の耳へもはいって来ていた。 和泉屋からも、非公式に具申してきていたし、それよりも、木場の甚は、ふるくから深川の顔役で、公事《くじ》....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
と就学者との割合を比例し、または諸学校の地位・履歴、その資本の出処・保存の方法を具申せしめ、時としては吏人を地方に派出して諸件を監督せしむる等、すべて学校の管理....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て上訴の箇条を、あくまで動かぬ事実と、固執あるにや」 「いや、義貞としては、先の具申の内容を、いささか改め申したく、お召なくとも、出府の心でおりました」 「では....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。マッセナは敵兵増加の徴に不安を抱き、同日は狼狽してこのまま止まるは危険な旨を具申している。 主力をポー川左岸に冬営していた墺軍の新司令官老将ボーリューはゼ....