具足師[語句情報] » 具足師

「具足師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

具足師の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
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私本太平記」より 著者:吉川英治
石段の根がたに、俯ッ伏せになっている動かない背中へ、眼をそそいでから。 「住吉の具足師柳斎という者です。じつはこの奥河内のお武家や龍泉どのにも、毎度御用を伺って....
私本太平記」より 著者:吉川英治
みもすて、以前の武家に返らねばならなくなったか」 「はい。……この一年あまりは、具足師の柳斎に匿われておりましたが、その柳斎も、夏の初めから行方知れず、ぜひなく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 旅の男は答えた。 「京へ入ります」 「知れたこと、何しに行く」 「てまえ、具足師でございますので、さるお方の御宿所まで」 「ならん。ここ数日は、京口一切、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だもう琵琶の励みに一念でございますが、あなたはどうして不意にここへ」 「久しく、具足師の柳斎となったり、また洛内にひそんで、直義(高氏の弟)さまのため蔭の働きを....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「どうしてわかる」 「わからいでか。そのわけは、あとでそちが以前親しくしていた具足師の柳斎から聞け」 「柳斎?」 「お。……はや今朝はみかどの御下山。そろそろ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なにを」 「めずらしい」 「ふざけるな。乞食坊主に知り人はねえや。おれはここらの具足師をしめくくッている打物屋の鳶七ってんだ。てめえらに禿鳶なんて馴れ馴れしく呼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
夫婦には生涯の門出となった一夜でした」 「それは私も同じこと。――母と私は住吉の具足師柳斎――いまここにいる右馬介の家を訪ねて行きました。――が、柳斎はいず、そ....