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「典礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

典礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
ヴァ酒を灌《そそ》ぐのだ。此の島に於てさえ半ば忘れられた楔形《くさびがた》文字的典礼。老人の白髯《はくぜん》を集めて作った兜《かぶと》の飾り毛を風に靡《なび》か....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
彼が夙《はや》くより気附いたところであって、彼はその守成策として、主として宗教的典礼を制定して、民をしてこれに依らしめることに努めたものと思われる。一体、神威を....
石狩川」より 著者:本庄陸男
肉体の力で相並ぶことが一つの条件になりかけていた。彼らの必要としているのは格式や典礼ではない。山の木を伐《き》ったり、土を掘りくりかえしたり――つまり、これは一....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
べし――とありますが、随員のはおろか、わたくしのも参りませぬ。当国は格式を重んじ典礼を尊ぶ点に於いて、回教国一と聴いておりますが」 「恐れいります」 と、式部....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いたのは、しばらくたってからであった。しかし始めの間彼は、彼らが新教のある小派の典礼に属してることだと、思い込んでいた。聴衆は跪拝《きはい》していた。弟子《でし....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
とってのよろこびであるが、この御代に栄えたのは敢て歌人だけでない。まず宮中の儀式典礼に心をかけられ、運動遊戯を好まれ、詩会を催され、連歌の会を行われ、ことに各種....
三国志」より 著者:吉川英治
博士|伊籍、学士|尹黙、そのほかのおびただしい文武官は毎日のように会議して大典の典礼故実を調べたり、即位式の運びについて、議をかさねていた。 建安二十六年の四....
私本太平記」より 著者:吉川英治
や、世はまさに、悪党時代といえなくもない。――武力と政治をにぎり、或いは、格式と典礼だけをもって、民へ臨んでいる幕府人と朝廷人だけが、ひとり悪党の名称をまぬがれ....