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兼任
「兼任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兼任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
醜事件によって死刑執行をうけた。よってアリシア区の主任は当分のうち本大臣アサリが
兼任する。なお女学員バラに臨時副主任を命ずる。終り」 ペンとバラの二人は、電気....
「階段」より 著者:海野十三
ているのを発見して驚いてしまった。あとで知ったことだが、佐和山女史は図書係主任を
兼任していてこの室に席があるとのこと、その前の小さな机の一つには一脚の椅子が空の....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
政が登極し給い、満州国が帝国となった時、駐満大使が設置されて、関東軍司令官が当分
兼任することになった。之に関東州長官を加えれば、所謂三位一体制になるのであって、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
して勤めている。 そこで文部省の方では廿三年に参事官に任しなお普通学務局の方も
兼任していたが、その以前から私は精神衰弱とでもいうものか、事務の調査をする際は能....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
吾や水茎の水城のうへに涕拭はむ 〔巻六・九六八〕 大伴旅人 大伴旅人が大納言に
兼任して、京に上る時、多勢の見送人の中に児島という遊行女婦が居た。旅人が馬を水城....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ょう》兼吉、奈良太郎兼常、徳永兼宣、三|阿弥《あみ》兼高、得印兼久、良兼母、室屋
兼任――この七人の末葉《まつよう》、美濃越前をはじめとして、五|畿《き》七|道《....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
封書)〕 十一月三日 今度は何しろ同勢が同勢なので、おっかさん役おかみさん役
兼任のため、なかなか忙しい思いをしました。 一日の午後、太郎が学校をひけてかえ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はあったがその一枝を頼りとしてつかまえたのである。
「両方できないことはないさ。
兼任してるんだ。」
フォーシュルヴァンはその終わりの一語がわからなかった。
「....
「端午節」より 著者:井上紅梅
ずるところあり、その後一転して自分もちょうど金に困り、そうしてほかの官僚は教員を
兼任していないという事実を確めたので初めてなるほどと感づいたのである。 彼は金....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
附してくれて、新たに化学の教授を置くこととなり、ファラデーを終身官として、これを
兼任させた。その年俸百ポンドで、今までの俸給の上にこれだけ増俸した事になった。実....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
の探偵実験が、外相官邸で行われることになったのである。D外相の死後、首相が外相を
兼任したので、外相官邸は当分の間依然として前外相の家族によって住われていた。 ....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
ろびると、その翌年、すなわち建久元年の二月に、泰衡の遺臣|大河次郎重任(あるいは
兼任という)が兵を出羽に挙げた。その宣言に、むかしから子が親のかたきを討ったのは....
「城」より 著者:カフカフランツ
スさんはクラムとヴァラベーネと二人のかたのために仕事をしているんですのよ。だから
兼任の駐在秘書っていうわけです」
「
兼任のねえ」と、Kがいうと、モームスに向って....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
のカテゴリーでは片づかない。 生理学で最も哲学を好む士は、東大教授で一高校長を
兼任する橋田邦彦博士である。氏は日本の生理学者の筆頭であるが、そこから一種の哲学....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
あることだが、そうでない作家にも若い時代としては阿部知二とか伊藤整とかいう評論家
兼任の者が少なくない。さてこの評論家
兼任の作家と評論をやらぬ作家とを差し引いた余....