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「兼務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兼務の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ず神職を置き、村社は年に百二十円以上、無格社は六十円以上の報酬を出さしむ。ただし兼務者に対しては、村社は六十円、無格社は三十円まで減ずるを得。また神社には基本財....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
のである。そうして口の上に陣取って食物の検査役をつとめる鼻までも徴発して言語係を兼務させいわゆる鼻音《ネーザル》の役を受け持たせているのである。造化の設計の巧妙....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
留守師団長というよりは、この人の存在は、胆吹王国の女王代理、臨時総理の役目をまで兼務しているのでありました。 十 お銀様を小町塚の庵《いおり....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
何の用もなくなったが、それだけ安心もしたのである。 父は御目附の外御側御用達を兼務していたから、この度の如く世子が京都へ行かれて朝廷や幕府の間に多少の斡旋奔走....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
に、官もしくは位が高まった。しかるに文明十二年の三月に、権中納言になり、翌月侍従兼務となってからというものは、四か年ほど何の昇進もない。以前は人を超えて進んだけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
層部は、すべて公卿任官で名をつらねた。そして武士では、正成、長年が“決断所付き”兼務を仰せつかり、また結城親光や、塩冶高貞、高ノ師直、佐々木道誉などの顔ぶれが加....