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兼合い
「兼合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兼合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の如くにして続きました。 その翌日の晩もまた、旅寝の仮枕――この仮枕が珍妙なる
兼合いで、女に押され押されながら、土俵際の剣ヶ峰で廻り込み廻り込み渡って行く兵馬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に附添うていることの限りに於ては、あえて、そう京阪地方に一日を争わなければならぬ
兼合いはないものと見なければならぬ。 悠揚として迫ることの必要のない伊太夫が、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
居にならない。素《もと》と素とがカチ合っているようなものです。そこで、おたがいが
兼合いながらの問答であります。 「エエ、お客様のお宿もとは、どちら様でございまし....
「翻訳のむずかしさ」より 著者:神西清
という仕事は畢竟《ひっきょう》するに、こっちを立てれば向こうが立たぬ千番に一番の
兼合いと心得れば、まず間違いはなさそうだ。 チェーホフも同じような毒舌を「手帳....