内の上[語句情報] » 内の上

「内の上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内の上の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
嵐はもう大分静まっていたが、この附近の路面には建物がないので、広々とした配線構内の上には、まだ吹止まぬ寒い風が私達を待っていた。喬介は線路の上を歩きながら、何....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を汲み上げました。 「汝《おの》れが、汝れが」 主膳は汲み上げた水をザブリと幸内の上から浴びせました。 手を縛られ、足を縛られた幸内は、水を浴びせられて二尺....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
神尾殿、貴殿の御意見は一応|御尤《ごもっと》もなれど、それではどうやらこの甲府城内の上流の者に、風儀を乱すものがあるように聞えて甚だ聞苦《ききぐる》しい、角《か....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
佐守|豊資の家であった。即ち五百と祖先を同じうする山内家である。 五百が鍛冶橋内の上屋敷へ連れられて行くと、外の家と同じような考試に逢った。それは手跡、和歌、....
人間レコード」より 著者:夢野久作
トから……」 「シッ。フフフ……」 突然列車が烈しくガタガタと揺れた。小郡駅構内の上り線ポイントを通過したのだ。車室の中が又真暗くシインとなってしまった。 ....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
三面全部をつかって、「無人電車暴走の全貌」「自供、あやまてりわが労働運動、人間竹内の上申書」「横谷にそそのかされ二人で運転台へ」といういわゆる上申書の内容を公表....
平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
期日通りに脱稿したいと思っております。しかしまだ予後がハッキリいたしませんから年内の上京は不可能だと思いますが、年が明けましたらなるべく早々上京して、今まで怠っ....
父の形見」より 著者:豊島与志雄
時には、死体はもう綺麗に始末してあった。彼はその顔の白布をとって眺めた。弾は口腔内の上顎から後頭部にはいって、一発で即死とのことだった。まったく生きてた通りの顔....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ようにヒッソリしている。一座の親方も花嵐も大よろこびで応じてくれた。 土地不案内の上に暗闇で分らないが、歩いで二三十分ぐらい、静かな邸内へ案内された。空家のよ....