内争[語句情報] » 内争

「内争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内争の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
た。 「それもこれもみな国策じゃ! 二枚舌ではない、国運の危うきを救う大策じゃ!内争を防ぐことこそ第一の急、京都と江戸との御仲|睦じく渡らせられなば、国の喜びこ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
奪となり、百三十六人の処刑ともなって、闇の空を貫く光のように消えて行ったが、この内争の影響がどこまで及んで行くとも測り知られなかった。 時には馬、時には徒歩の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
であろう。しかしこれらが全部ではない。異る島の住民の間の戦争、及び彼ら自身の間の内争は、頻々とあり、そして時にはそれは非常に破壊的である1)。戦場における人命の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
び時折の欠乏から起る疾病によって生ずる。かかる積極的妨げに加うるに、近年は、また内争、内乱、及び戒厳令という罪悪及び窮乏があるのである(訳註)。 〔訳註〕第二....
三国志」より 著者:吉川英治
央の洛陽の王城へ、急を告げることもひんぴんであったが、現下、漢帝の宮中は、頽廃と内争で乱脈をきわめていて、地方へ兵をやるどころではなかった。 天下一統の大業を....
三国志」より 著者:吉川英治
だ若い。若年の成功は得て思い上がりやすく、図に乗ってかならず蹉跌する。いまに何か内争を招き、名もない匹夫の手にかかって非業な終りを遂げるやも知れん。……などと曹....
三国志」より 著者:吉川英治
もともと、荊州の軍民は、心ならずも彼の暴威に伏している者ばかりですから、たちまち内争紛乱を醸し、北方へ崩れ立つこと、眼に見えるようなものです。この賊を追わば、荊....
三国志」より 著者:吉川英治
あった。 これが、孔明死後の成都に起った第一の事件であった。支柱を失うと、必ず内争始まるという例は、一国一家も変りがない。蜀もその例外でなかった。 けれど、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「そんなのは懲罰にふして、さっさと、当面の戦争をかたづけてしまえんものか」 「内争は禁物ですし、かえりみてもいられませぬ。かつ、吉野や金剛山の宮方を、絶滅する....
私本太平記」より 著者:吉川英治
には足利家とも通婚した。そしてかの東山殿(足利義政)の妻として、利殖に長け、政治内争をみだし、ついに応仁ノ大乱の一因にもなったといわれる日野富子という室町型の一....
私本太平記」より 著者:吉川英治
までも持ちささえてゆく。 だが、兼好の逝った正平五年(南朝)はまだまだ足利家の内争が真二つにわれた直後で、彼の死などは、一片の枯葉とも見る者はない。 同年の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
しかも、ひとたび、地上を煉獄とした堂上人は、懲りずに、またも、政権欲と女院の内争などに絡み、まもなく再び平治の合戦を起し、ここに源平の対立を発端する。そして....