内分[語句情報] »
内分
「内分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「想片」より 著者:有島武郎
マルクスは、そのままに放置しておいても、資本主義的経済生活は自分で醸《かも》した
内分泌の毒素によって、早晩崩壊すべきを予定していたにしても、その崩壊作用をある階....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
くりしたんですが、こいつも根が悪い奴ですから、自分の情婦《おんな》の頼みといい、
内分にすれば纒まった金がふところにはいると聞いて、妹のかたきを取ろうという料簡も....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ふいちょう》されると、結局はどんな迷惑の種をまかないとも限らない。かたがたこれは
内分にして、なんとか詮議の術《すべ》はあるまいか。主人とても好んでこれを世間に吹....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って下さいまし」 「重ね重ねありがとうございます」 「だが、旦那、このことは無論
内分にいたしますが、江戸中にたった一人、正直に云って聞かせなけりゃあならない者が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ぶんだぞ。しかしこっちにも訳があるから、素直にその鷹を出してわたせば、今度だけは
内分に済ましてやる。それとも俺と一緒に郡代屋敷へ行くか、どっちでも貴様の好きな方....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
だわね。」 主税は胸を据えた体に、両膝にぴたりと手を置き、 「平に、奥様には御
内分。貴女また、早瀬が朝湯に酔っていたなぞと、お話をなすっては不可ませんよ。」 ....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
文通過まで、内部を見せたくない装置なんです」 「論文の標題は?」 「ニシキヘビの
内分泌腺について――というのです」 そこへドヤドヤと、警官と園丁との一団が鴨田....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を致すことがある。昨夜は甚だお恥かしいところを御覧に入れました。どうぞ幾重にも御
内分にねがいます」 相手があやまるように頼むので、孟はその上に押して聞くのを遠....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
られぬを、狭島の夫人、夜半より、その行方が分らぬなどと、騒ぐまいぞ、各自。心して
内分にお捜し申せと、独り押鎮めて制したこの人。 廉平とても、夫人が魚の寄るを見....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
んと……。ほんとうですか。」と、お銀はおどろいて訊きかえした。 「どうかこれは御
内分にねがいます。」 「まあ、それはちっとも存じませんでした。一体いつ頃からでし....
「お住の霊」より 著者:岡本綺堂
水底深く沈んで了ったとは、如何にも無惨極まる次第で、その時代の事であるから何事も
内分に済せて、死骸は親|許へ引渡し、それで無雑作に埒が明いた、しかしその後に別に....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
んと……。ほんとうですか。」と、お銀はおどろいて訊きかえした。 「どうかこれは御
内分にねがいます。」 「まあ、それはちっとも存じませんでした。一体いつごろからで....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
もなろうが、ほんの微傷を付けた位のことは別に仔細もない。妾達が呑込んでいて何事も
内分に済ませる。あんな者に一生添わせて置いては、娘が如何にも可哀想だから、お前も....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
そのおつれ様……その、京人形様。――は、は、は――の処は、何にもおっしゃらず、ご
内分に。――いえ、あなた様のおつれでございますから、仔細はないのでございますがな....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
最近医学の進歩につれて、この性欲なるものは、人体内の諸所より血液中へ分泌される
内分泌物、すなわちホルモンの司る作用であって、そのホルモンが血液に混じて体内をめ....