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「内務大臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内務大臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
頃にはもう、僕は彼女に同志としてのそれだけの信用がなかったのだ。僕はその金を時の内務大臣後藤新平君から貰って来たのだ。 その少し前に、伊藤がその遠縁の頭山満翁....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
れほど無政府主義が恐いなら、事のいまだ大ならぬ内に、下僚ではいけぬ、総理大臣なり内務大臣なり自ら幸徳と会見して、膝詰の懇談すればいいではないか。しかし当局者はそ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
された。司法大臣は出口王仁三郎以下八名の大本教幹部の起訴を検事局に命令し、同時に内務大臣は皇道大本以下八個の大本教団体の解散を発令した。大本教幹部の大本教に基く....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
身体検査や何かでひまどって、昼頃になってようやく官房主事のところへ行って、そこで内務大臣からの即刻追放の命令を受けた。 本当の即刻なのだ。今からすぐ、尾行を一....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
大いに名を挙げた農村主義者のファシストとも見做していい後藤農相が、岡田内閣で一躍内務大臣の重職に就いたことが少なからず新官僚の観念をあおったことも事実だろう。無....
社会時評」より 著者:戸坂潤
院長であり安岡正篤が学監である処の金※学院の下に立つもので、後藤農相(今度の少壮内務大臣)自身もぞくしているらしい、官僚ファシズムの団体「国維会」と連絡のあるも....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
例のとおり珍しく皇帝がパリーにやってきた時、ドゥクレスだったかクレテだったか時の内務大臣がやってきて、内謁《ないえつ》を乞うた。カルーゼルの広場には、大共和国お....
生前身後の事」より 著者:中里介山
烟《けむ》たがられたけれども、その後、漸く堅実な人気を以て、遂には大久保卿以来の内務大臣だとまで云われるようにもなった、余輩が他事《よそごと》ながら弁護した点に....
呉清源」より 著者:坂口安吾
辺の仮神殿にも住めなくなったらしいという話であった。上京の神様一行も、総理大臣、内務大臣、ミコ、総勢五名であり、現在では、それが神様ケンゾクの全部の由、落ちぶれ....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
をのんでる時ではないぞ」 「ヘエ。アイスミマセン」 「今朝オレが帰る時にマニ教の内務大臣から話があって、明暗荘に秘書の者がおるから伝言せよと言うのだな。百万円耳....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ら、私に対する懸念はいっさい無用であると断られたということであります。 また前内務大臣山本達雄氏が、内相後藤文夫氏に対する事務引継ぎの際に、貴君は農林大臣当時....
監獄部屋」より 著者:羽志主水
郎に聞いたんだが、議会で政府のアラ捜しより能の無え議員が、大分鋭く監獄部屋の件で内務大臣に喰って掛ったそうな、責任塞げにでも、役人に調査材料を集めに派遣《よこ》....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
った。だがその活動の総計をとって見ると、妙に焦点のないちぐはぐなものになる。時の内務大臣ドゥルノヴォは政治的考慮から、初めのうち救済への私人の発起を抑えて、赤十....
武鑑譜」より 著者:服部之総
和紙四つ折百八十六丁、五号活字二段組でぎっしりつまっているのが、内閣総理大臣兼内務大臣陸軍中将従二位勲一等伯爵|山県有朋《やまがたありとも》を筆頭とし、監獄|....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
城財政の修正であり、馬場財政への復帰であることは、敏感に感受されている処だ。馬場内務大臣が企画庁長官に就任することによって、賀屋財政の名目の下に純然たる馬場財政....